前回のアドバンスクラスで取り組んだ算数教材の問題です。

早くも、3月も中盤にはいっています。

 

小学生の皆さんの中には、

春休みまで、あと何日かと、

指折り数えている人もいるかもしれませんね。

 

 

春休みが始まる前に、今年の学習は、完ぺきにしておいて、

春休みを迎えようとするのも、良いでしょう。

 

 

アドバンスクラスの皆さんは、

毎日、学習に取り組むのは「この時間とこの時間」と決めている人も多いでしょう。

 

ぜひ、時間を決めて、1日1日、着実に学習を進めていってください。

 

 

先週のアドバンスクラスでの、1・2年生むけの算数教材から問題です。

 

今回、それから次回のブログで、

 

お教室でも取り組んだ、1・2年生むけの算数の問題について、

少し掘り下げてみましょう。

 

 

問題)次の□に、2、3、6、7の数字をひとつずつ入れて、式が成り立つようにしましょう。

 

1+□+5+□=□+4+□

『算数ラボ 10級』(好学出版)より 問題を一部改変

 

この問題の良いところは、

特に小学校低学年の計算問題で多い、

左辺が計算式で、右辺がその計算の結果となっている計算問題ではなく、

「(左辺)=(右辺)」という等式の性質を意識しながら考えることができる問題である、ということです。

 

 

小学生の算数における計算問題では、

例えば「1+1=2」「4×2=8」「13÷2=6…1」のように、

「=の左側の計算をした結果を右側に書く」という計算問題がほとんどです。

 

すると、

等号「=」を、

矢印「→」という感覚で捉えてしまいがちです。

(例えば、「1+1→2」「4×2→8」「13÷2→6…1」という書かれ方でも、ほとんど違和感なく取り組めてしまうかもしれません。)

 

それが、中学数学の方程式の学習における「等式変形」の理解を妨げる要因の一つともなっているように思います。

 

 

本当の「=(等号)」の意味は、そういう意味じゃないんだよ。

「=の左側と右側の数が、同じ」ということを表しているんだ。

 

ということを、

小学生低学年から気づけるようにするための問題です。

 

 

さらに言えば、この問題は、

いわゆる方程式の導入とも言える「□を使った問題」にも馴染みやすくしている問題、といっても良いでしょう。

 

そんな、算数学習の本質をついた良問のひとつです。

 

 

問題としては、1年生、2年生向けということになっており、

小学1年生でも答えが出せる問題となってはいますが、

 

より明快に答えを出そうとすると、3年生の知識を使うことになりそうです。

 

 

次回のブログで、答えとともに、その辺りをお伝えします。

 

 

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藤田和彦