受験の準備にも大いに役立つ!夏休みの宿題「読書感想文」

8月が始まっています。

 

夏休みも、最長であと1ヶ月を切って来ています。

これを、「長い」ととるか「短い」ととるかは人それぞれですが、

 

夏休みの最初の10日ほどが終わっているわけですから、

これをあと2回から3回くらい繰り返したら、夏休みは終わるわけです。

 

 

すでに、夏休みの宿題を7月中に完了させている人もいれば、

まだ、ほとんど手をつけていない、という人もいるでしょう。

 

まだ、夏休みの宿題が残っている、という人は、

計画的に、取り組んでいきましょう。

(自分で計画をするのも、大切な経験になります。お父さま、お母さまは、ギリギリまで「待つ」というのも、ひとつの戦略です。)

 

 

さて、そんな夏休みの宿題の中でも、大きなウェイトを占めることの一つが、「読書感想文」ではないでしょうか。

 

今回のブログでは、そんな「読書感想文」について、少しずつ書いていきます。

(複数回に分ける予定です。)

 

 

「読書感想文」を書くことのメリット

 

 

「読書感想文なんて、適当に書いて出しちゃえばいいじゃん。」

 

というふうに、思っている人もいるでしょう。

 

……正直、それでもいいと思います。

(他に大切にしたいものがあれば、あえて「手を抜く」というのも良い学びとなるでしょう。)

 

 

ですが!

せっかくだから、この「読書感想文」の宿題をきっかけに、勉強につながる力をつけたい、という人は、

この機会に、真剣に作文に取り組んでみましょう。

せっかくですから。

 

以下、いくつか読書感想文に取り組むことのメリットをあげます。

 

メリット①:記述式問題の文字数感覚が養われる

 

原稿用紙に文章を書いていくのは、

国語(や社会)の記述式の問題の、「文字数感覚」をつける練習にもなります。

 

特に、中学受験などでも出題されることがある、80字以上の論述では、

「この文字制限なら、このくらいの要素を入れられるな」という感覚が大切になってきます。

 

明確に文字数が指定されている問題(例えば「60〜80文字で答えなさい」という問題)の場合、

下書きをしている余裕がないことも多いですから、解答欄に、ちょうど良い分量の文章を落としていく必要があります。

この時に、文字数感覚がズレていると、ちょうど良い解答を作れません。

 

そして、この文字数感覚というのは、

「感覚」というくらいなので、言語化が難しいです。

(「30文字で1コンテンツ」とかある程度の目安を設けることはできますが、いざ解答をするときは、感覚だよりで書いていくことになるはずです。)

 

感覚は、経験の蓄積によってしか身につきません。

 

中学受験、高校受験、ないしは大学受験を真剣に取り組む人は、

後々、膨大な国語の読解に取り組むことになりますから、

ここは、後から身についていく感覚でもあります。

 

 

ところが、この感覚が、どうも身につかなくて、

最終的に、国語の読解が「できる」レベルに到達できないまま受験を終える人も多いです。

 

この経験を、特に低学年のうちから積んでいくのは、

読解の大量演習ではなく、

こうした「作文」の機会がちょうど良いのです。

 

 

たとえば、どうしても、あと1行をカサ増ししたい、というときや、

反対に、どうにかして1行を削り出したい、というとき、

表現の言い回しを変えるなどして文章の引き伸ばしや圧縮をおこないます

 

どうにかして、作文を形にさせようと頭を悩ます経験は、

しんどいかもしれませんが、それこそが有効なトレーニングなのです。

 

 

進学塾などで、国語の読解の授業を受けるようになっても、

この、文章の作成や整形に慣れていない人は、

そもそも記述式問題を解こうとしないので、結果として、記述力はいっこうについていかない

という厳しい現実があります。

 

 

早いうちから、記述のための土台は身につけておいた方が良いです。

 

しかしながら、低学年のうちから、読解問題形式の大量演習は厳しいです。

(それで国語嫌いになることのリスクも大きいです。)

 

読書感想文は、国語の文章読解とは違うので、

いくら、毎年の読書感想文を苦痛に感じていたとしても、それが国語の文章読解アレルギーにつながることは少ないのではないでしょうか。

むしろ、半強制的に記述を求められる読書感想文こそ、良い学びの題材になりえます

 

 

メリット②:少なからず、文章を読む経験を積める

 

もちろん、「読書」感想文である以上、

作文の前に、「読書」を伴うことにもなります。

 

本を読むこと自体が、物語文の読解につながることにもなります。

 

 

「読書は国語力の向上につながらない」という意見も、よく聞かれますが、

これは「読書だけやってれば国語の問題が解けるようになる」という誤解に対して出されているものである、というのが私の解釈です。

 

断言しておきます。

全く本を読まない人より、本を読み慣れている人の方が、国語の「読解」も上手くなりやすいです。

当然、文章を読み慣れていることは、算数や理社の解答の下地にもなります。

 

 

せっかくなので、

暑くて外で遊べないような日は、

室内で読書をする、というのもありですね。

 

 

 

今回は、読書感想文に取り組むことの、学習面から見た効果について2つ紹介しました。

 

次回は、実際に作文を書くときにポイントにしたいことをご紹介します。

 

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投稿者プロフィール

藤田和彦