国語の文章題の文章には、「型」があります。

国語の読解力を上げるには、「文章の構造」を理解すること。

 

前回、国語の文章読解について、過去のブログ記事のまとめをご紹介しましたが、

 

同じく国語の文章読解について、

主に説明文(論説文)の読解力を高めるためのポイントを、複数回にわたってお届けしていく予定です。

 

 

説明文とは、どのような文でしょうか。

 

簡単にいうと、説明文とは、

何かしらのテーマ(ことがら)について書かれた文章です。

 

その文章の中には、

テーマに関する情報や、その情報に対する筆者の考えがまとめられています。

 

 

国語のテストに書かれている文章題は、

基本的に、どこかにあった文章をもとに、テストを作る人が問題を作ったものです。

 

ですから、

その文章の筆者には、

「この文章で、学生の皆さんに問題を出してやろう。

というつもりは、なかったかもしれません。

 

いや、きっと、なかったはずです。

 

 

そうでないのなら、

なぜ、国語のテストに出てくる文章の「筆者」は、

その文章を書いたのでしょうか。

 

それは、多くの場合、

その文章の「テーマ」について、

誰か(=読者となる人)に、何かを伝えたいから、

文章を書いているはずです。

 

 

もし、伝えたいことが、何もないのだったら、

わざわざ骨を折ってまで文章を書いて、

それを世の中に送り出そうとするでしょうか。

 

きっと、

世の中の国語の文章問題という文章問題に出てくる文章は、

筆者に「伝えたい何か」があって、書かれたものであることがほとんどでしょう。

 

 

目の前の文章の筆者は、

自分の知っている情報や、自分の考えを、

「どのようにして伝えようか」と、考えたはずです。

 

そして、

「どうやったら、それが上手く伝わるかな」とも、考えたことでしょう。

 

もしかしたら、

皆さんが、誰かにお手紙を書くときと、

同じような気持ちになっているのかもしれません。

 

 

筆者は、

自分の伝えたいことが、うまく伝わるように、

文章の書き方や順番を考えて、文章を書きます。

 

そうして、

うまく、伝わりやすい文章になったものを、

国語の問題を作る人(=出題者)が読んで、

「この筆者の言いたいことは、わかりやすいぞ」

と感じたものが、

国語の文章題になっている、というわけです。

 

 

ですから、

文章のテーマや、伝えたいことがハッキリしている文章でなければ、

国語の問題にはなりません。

 

少なくとも、問題を作る「出題者」が読んで理解できる(理解できた、と感じる)ような文章でない限りは、

問題が作れないからです。

 

 

理解しやすい文章には、伝わりやすい「型(かた)」があります。

 

それが、「文章の構造(つくり)」というものです。

 

 

長くなりそうなので、今日はこのくらいで。

 

次回は、文章の構造についての「基本」についてまとめていきます。

 

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藤田和彦