「楽しく勉強をするために」大切なことをご紹介していきます。

昨日は、新年度、初のアドバンスクラスでした。

 

ご参加の皆さん、

今回も、集中して学習に取り組むことができました。

 

基本的な学習の土台が身についていると、

「自分で、考えられたね。」

という実感を得てもらえるレベルの、ほぼノーヒントの状態で正答までたどり着けることが多く、

着実に、学習が積み上がっているのを実感します。

 

 

ちなみに、

この、「出すヒントを、答えが出せるギリギリのレベルにとどめる」というのが、

学習の効果を最大限に高める上での、「コツ」です。

 

その程度は、一人ひとりによって個人差がありますし、

 

もっと厳密に言えば、

同じ生徒であっても、

これまで積み重ねてきた学習レベルに加え、

その日の体調やコンディション、というものも関係してきます。

 

ですから、「教え方」に、明確な「方程式」は存在しません。

 

ある意味、その時その時の様子を見ながらの「さじ加減」が必要なところではあるのですが、

学習者の思考が働いているか、を、

手先や目線の様子なども参考にしながら観察しつつ、

こちらが先回りをせずに、少しずつ「待つ」ということをするのが、

その「さじ加減」の精度を高めるポイントのような気がします。

 

 

「教える」上で、大切なポイントは、

どうやら、この「待つ」ということにあるようです。

 

これは、

自分が「教えられる側」になると、

気がつきやすいかもしれません。

 

何かを教わっていて、(これは、勉強だけじゃなくて、仕事上の研修などでもいいのですが)

自分が理解をする前に、どんどんと説明が進んでいってしまった

という経験はないでしょうか。

 

 

私自身、そう言った経験は、たびたびあります。

 

もちろん、それは、私自身の「理解力」が不足しているという点もありますが、

 

「何かを理解してもらう」という目的を達成することを考えるのであれば、

相手の理解のスピードを考える、ということが

伝える側に必要な視点だとも言えるでしょう。

 

 

「教える」ということは、

自分の知識をよどみなく伝える、「一方通行」のものではなく、

 

学習者と、理解の段階を確認しながら、

協力して、ボタンを掛け合わせていくような作業です。

 

 

そうすると、

「教える側」に必要な視点は、

常に「学習者」の視点を意識しながら、学習に取り組む、ということでもあります。

 

つまり、

親子で取り組む「学習」にも、

常に、わが子の視点を「共有」していくことにポイントがありそうです。

 

言い換えるならば、

親子での学習は、

わが子が、新しいことを理解していく過程を「一緒に喜んでいく」営みでもあるように思います。

 

わが子と一緒に、

「成長」を追体験できるなんて、

なんと贅沢な時間なのでしょうか。

 

これを、

「やるべきもの」「期限までに終わらせなければならないもの」としてしまうのが、

私たちが学校で教わった「宿題」という言葉に含まれた響きなのかもしれません。

 

私たち大人が、

知らず知らずのうちに教わった「勉強観」「学習観」のなかにひそむ、

義務的な「べき論」の要素を、

 

「楽しめるもの」

「前向きなもの」

「肯定的なもの」

「権利的なもの」

へと変えていく、

 

いわゆる「パラダイムシフト」を起こしていくことが、

 

親子で学習を楽しみ尽くしていく上での、ひとつのポイントなのかもしれません。

 

 

複数回に分けたブログ記事において、

「楽しく勉強をするために」

心がけると良い(かもしれない)ポイントについて、

順番に、ご紹介していこうと考えています。

 

時には、

「そんなの、当たり前じゃないか。」

と思うこともあるかもしれません。

 

「お勉強を楽しむ」ということを考えた上で、

「当たり前」のように思えることも含めて、

ひとつひとつ、紐解いていこうと、考えています。

 

 

皆様のご家庭での学習の時間が、

少しでも、有意義な時間へとなっていけるお役に立てれば嬉しいです。

 

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藤田和彦