ご家庭での学習ルールの設定は「最低ライン」だけを。
週末は、いかがお過ごしでしたでしょうか。
12日は、久しぶりの「休日」でした。
そうは言いながらも、結局は、
ついつい、今後の教材や問題を作ったりしてしまうのですが。
1日中、全く何もしないのは、どうも居心地が悪い。
学生時代は「勉強」でしたが、
それが今は「仕事」になっただけで、
本質的には変わらないなあ、とも感じています。
今、休校モードで、
計画的に日々の学習を進められている子と、
時間のゆるす限り、ひたすら遊んでいる子がいると思いますが、
今後もし、フリーランスやリモートワークといった働き方が、これまで以上に増えていくとしたら、
誰かに言われたり、決められたりせずとも、自律的に学習に取り組める力を養っておくことに、
さらに価値が出てくるかもしれません。
勉強と遊び、「オンとオフ」のバランスを考える。
かと言って、
「毎日、寝ても覚めても勉強をする。」
「勉強時間は、長ければ長いほど良い。」
ことを正義とするのも、考えものです。
たとえ、「中学受験」が数年後に迫っているとしても、
「365日、ひたすら勉強する。」
というのは、どうかな、と思えてしまいます。
そもそも、大人ですら、1日の労働時間が8時間、1週間で40時間、と決められていて、
「働き方改革」などと叫ばれている中において、
子どもの頃から1日中、自宅にカンヅメで勉強ばかり、というのは、
いわゆる「ブラック」ではありませんか。
(なお、「経営者」や「フリーランス」としての働き方には、「労働時間」という制限がありません。それは、「雇用契約」というお約束のもとに仕事をしているのではなく、自分の意志で、仕事をコントロールするという働き方を選択しているからです。)
止めてもやるくらいに、机に向かうことが好き、となっているならまだしも、
「そうしないといけない」という強迫観念から、机に縛りつけられているのは、
学習効率からしても、あまりよろしくありません。
(おそらく、机に縛りつけられるようにして勉強している人の1日分の学習よりも、自発的に集中して学習に取り組む3時間の方が、よっぽど学習効果が高いにちがいありません。)
小学生に関しては、
休日の学習量として、1日に3時間も机に向かっていれば、それで充分すぎるくらいでしょう。
(平日、学校で6時間の授業を受けて、自宅でも1〜2時間学習しているとすれば、すでに大人と同じだけ、「活動」しているということになります。)
それ以上の学習をやって良いのは、
学習が「止めてもやる」レベルにまで到達している場合のみでしょう。
勉強を「強制」することは代償も大きい。
受験に向けて、無理やり追い込みすぎた結果、
その反動で、合格後にまったく勉強に手がつかなくなる、という話もざらにあります。
なにごとも、「ほどほど」が肝心です。
小学生のご家庭では、
ご自宅での学習の習慣を、「最低限」のルールだけ作っておいて、
それ以上のことは、お子さまの自主性に任せるようにすると、
学びのバランスが取れていくのではないでしょうか。
ぜひ、毎日の学習を、
「無理なく、少しずつでも、コツコツと」
気持ちに余裕を持って、取り組んでいってください。
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