なぜ、その習慣は継続しないのか。

2020年も、はやくも2週間が終わろうとしています。

 

なんとなく、

「今年も、始まったなぁ」という感覚がまだのこっていますが、

それでも、着実に時間は流れていっています

 

 

年初に立てた、計画はいかがでしょうか。

 

「継続は力なり」という言葉がありますが、

 

わざわざ、そのような言葉があるくらいに、

「継続」するのは、やさしいことではありません

 

なぜ、それだけ継続することが難しいのでしょうか。

 

その理由は、大きく分けると2つあります。

 

本日は、「継続」が難しい理由を、2つご紹介します。

 

 

継続できない理由のひとつ目、「無茶な目標や計画を立ててしまう。」

 

それは例えば、

マラソンをやったことのない人が、「フルマラソン完走!」といった目標を立てるだけでなく、

「いきなり2時間台で走るぞ!」と意気込むような感覚に似ています。

 

家庭での学習で言えば、

これまで家庭学習の習慣がなかった人が、

「理想は1日3時間の家庭学習だから!」と、

初日から3時間の家庭学習を継続させようとするようなものです。

 

仮に、初日は3時間、机に向かうことができたとしても、

それは、「100mを全力疾走した」ような感覚かもしれません。

 

次の日も、また次の日も、同じことができるか、というと、

これは、非常に難しいと言わなければならないでしょう。

 

 

もし仮に「1日3時間の家庭学習」を実現させようとするなら。

 

これは、現実的ではないのでオススメしようとは思いませんが、

もし、仮に「毎日3時間の家庭学習」をできるようにするなら、

 

意識する必要があるのは、

「1日3時間、勉強する」ことよりも、

 

「家庭学習のために、毎日の3時間を削る」ということです。

 

これまでの「1日24時間」の中から、

「やらない3時間」を決めることの方が、まずもって大切です。

 

これはつまり、

これまでの1日の8分の1をカットするということを意味します。

 

それは、なにげなく過ごしていた時間かもしれないし、

友達とゲームをしていた時間かもしれないし、

YouTubeを見ていた時間かもしれません。

 

そういった、「不必要な時間」を3時間分、見つけてきて、

それを、バッサリとカットすることが必要不可欠なのです。

 

そうしないことには、1日を終えて、「勉強する時間が足りなかった」となってしまうはずです。

 

 

ちなみに、

毎日の学習のための時間を確保するために、どこの時間を削るか、と考えたときに、

「睡眠時間を削る」と答える人が多いですが、

学習のことを考えたら、一番やってはいけないことです

 

睡眠時間こそ、効果的な学習のために重要です。

 

もし、削って良い睡眠時間があるとすれば、それは「二度寝」の時間くらいでしょう。

 

「毎朝、叩き起こされでもしない限り目が覚めない」というような場合は、

これ以上、睡眠時間を削るべきではありません。

 

 

結論からすると、

決められた1日24時間の中から、

不必要な3時間を見つけ出して削り取るのは、かなり困難です。

仮にできたとしても、それには、大きなストレスが伴います。

 

ですから、目標を立てるときは、

それが、「理想論」となっていないか

よほどのことがない限り、毎日「マル」をつけられるレベルのものか、を考える必要があります。

 

家庭学習に関して言えば、

「1日5分(つまり「練習帳1ページ」など)」からが、最適なハードル設定でしょう。

5分くらいだったら、朝や帰宅後の少しの時間を削れば、容易に生み出せるはずです。

 

 

継続できない理由のふたつ目、「完璧主義が身を滅ぼしている。」

 

いくら、実現可能な目標を立てたつもりでも、

うまくいかない日も、時にはあるかもしれません。

 

本来ならできるはずの目標でも、

時間の使い方などで「失敗」してしまうことも、あるでしょう。

 

 

「失敗」は、本来あるものです。

 

ですが、新しい目標を立てた時には、

「100点満点」を狙いたくなります。

 

完璧を狙いすぎるあまりに、

少しでも上手くいかなくなったら、とたんに、心が折れてしまう。

 

その結果として、いちど、上手くいかない時があったところから、

できない日がどんどん増えていき、

しまいには、目標そのものが風化してしまいます。

 

 

実際には、目標そのものが「なかったこと」になってしまうのは、

1週間もあれば充分でしょう。

 

 

日々の習慣を作る上で、大切なのは、

上手くいかなかった日の「次の日」を、

取り組みはじめの「初日」よりも大事な日だと認識することです。

 

予定通りにいかなかった「次の日」に、

当初の予定通りに、淡々と1日を過ごすことは、

 

目標を立てた初日に、目標をクリアすることよりも、

はるかに難しいことです。

 

多くの場合、

上手くいかなかった次の日も、崩れてしまいます。

 

あるいは、次の日に、前日分を挽回しようと無理をしすぎて、

それが結果的に「継続すること」の負担になってしまいます。

 

前日できなかった分を、1日で挽回しようとするのではなく、

3日から1週間くらいで、緩やかに挽回していくようなイメージです。

 

逆に言えば、

上手くいかなかった後の3日くらいは、

慎重に、着実にリズムを作っていくことが大切なのです。

 

 

 

作ろうとしている「習慣」は、土から顔を出したばかりの新芽のようなもの。

 

「新しい習慣を作る」ということは、

思っているよりも繊細で、壊れやすいものです。

 

だから、

特に、最初の21日間は、

新しい習慣を、大切に、大切に扱っていく必要があります。

 

たった、5分の家庭学習であっても、

人生の一大事であるかのように、その時の毎日の最優先事項にあげることです。

 

それくらい、思い入れを持って、大切に育ててあげることが大切です。

 

そうすれば、

いつの間にか、それは、

しないと逆に「気持ちが悪いもの」として、定着していきます。

 

意志を持って、机に向かう、というよりも、

「しないと気持ちが悪いから」

その気持ち悪さを払拭するために、進んで机に向かうようになります。

 

そうすれば、しめたものです。

 

 

「継続は力なり」は、真実ですから。

 

あとは、勝手に、力がついていくでしょう。

 

 

皆さんの、「1年の計」で立てた目標が、

上手く進んでいるならば、今日も「堅実な14日目」を、

 

もし、途中でうまくいっていなかったとしても、

今日からを、「新しい1日目」として、

 

理想的な習慣づくりに向けた、一歩を刻んでいってください。

 

 

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投稿者プロフィール

藤田和彦