学習指導には、「教えない勇気」も。
今日も、四ツ谷アドバンスクラスでした。
今日も、集中しながら、学習に取り組むことができましたね。
「待つ」ことも学習指導には必要です。
お父さま、お母さまとしては、
ご自宅で、お子さまの学習をサポートしているとき、
お子さまが解答をするのに、少し時間がかかっているとしたら、
ヒントを出したくなったり、
もしかしたら答えを教えたくなるかもしれません。
ですが、
そこを、ぐっと我慢すると、
お子さまは、自力で答えにたどり着ける場合があります。
「自分でできた!」という実感は、
何よりも、学習者にとっての「自信」につながるものです。
効率を意識しすぎるあまりか、必要以上に「教えすぎている」場合も、ありえます。
面倒見の良い先生や、
教育熱心なご両親が、
必ずしも、お子さまの成績向上にとって最適とは限らないのは、
そのような「過ぎたるはなお」という状況によるものかもしれません。
学習において大切なのは、
問題集を「進める」ことではなく、
学習者の頭を、いかに働かせるか、です。
ひょっとしたら、
これは「学習」に限らず、あらゆるシーンにおいて共通していることかもしれません。
ご自宅で、お子さまの学習をサポートしているお父さま、お母さまは、
ぜひ、お子さまに
「自分で考えるようにさせる」
ということを目的のひとつに据えてみてください。
例えば、時には、
問題が正解でも「なんでそう思うの?」などと、質問してみて、
お子さまを、あえて不安にさせたりもします。
「正解」の時と、
「不正解」の時で、
指導者のリアクションが決まっていると、
子どもは、その反応を見ながら学習を進めていくようになりがちです。
問題の意味を、しっかり理解ができていなくても、
(なんとなくで、)答えを選択して、
「正解」となったら、それでオッケー。
「不正解」だったら、別の答えを選んでいけば、
そのうち「正解」になるからいいや。
そんな感覚で答えを書いていく時、
残念ながら、
「思考」が充分に働いているとは言えません。
勉強は、「頭を働かせて取り組む」もので、
また、そうでなければあまり意味がありませんから、
正解を書かせるサポートをするのではなく、
正しい考え方を身につけていくためのサポートを心がけています。
大人の顔色をうかがうのではなく、
自分で、答えを考えて、学習を進めていく。
そうして、自力で「正解」にたどり着いた時は、
遠慮なく認めることで、
達成感を、さらに高めていくことを目指しています。
勉強、というのは、
「できる」を経験すればするほど、
病みつきになるだけの魅力を備えています。
その「魅力」を味わってもらうためにも、
必要な時は、あえて、時間をかけます。
決して、「学習を進める速さ」が、その魅力を感じる最善手ではないかもしれません。
ご自宅で、お子さまの勉強を見る機会があるお父さま、お母さまは、
ぜひ、お子さまが勉強を「楽しむ」ためには?を考えて、
ご自身も、楽しみながら試行錯誤をしていってください。
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