幼少期に「テレビゲーム」「ネットゲーム」などに無制限で取り組むことは、高学年以降の学習にどう影響するのか。
しばらくぶりのブログ更新となりました。
書きたいな、というテーマが、いくつか溜まってきていますので、
順番にご紹介していけたら、と思っています。
「学習習慣」を考えたときの「遊び」の注意点
今回のブログでは、
前回に引き続き「低学年時のうちから身につけたい習慣」についてご紹介します。
前回のブログでは、
「低学年時から、当たり前のように家庭学習に取り組む習慣をつけること」の大切さについて触れました。
それが、高学年あるいは中学生になってからの学習の大切な土台となるからです。
基本的な家庭学習を習慣化できれば、
残りの時間は、ぜひ、たくさん遊んでほしいな、と思っています。
ですが、ここでの「遊び」を考えた時に、
少し気をつけたいポイントがあります。
幼児期、低学年時に取り組む遊びは、
・後々、スムーズに「卒業」することができるようなもの
言い換えるならば、
・高学年以降の学習に、自然に乗り換えられるもの
であることが理想です。
例えば、
幼児期に、廃材を使った製作遊びなどに取り組むこともあったかもしれません。
こうした遊びは、
「手先を使うことで脳に刺激を与える」
「集中力を高める」
といった点からも学習につながるわけですが、
そうした製作遊びを「小学校高学年になってずっと取り組む」
ないしは、「それができなくなることが大きなストレスになる」
ということは、あまり多くないようにも思います。
幼少期にこうした製作遊びに取り組んでいた時間は、
後々、無理なく学習の時間に移行することが可能です。
「学習」に移行しづらい「遊び」
ところが、それとは対照的に、
「ゲームができない」
「テレビを見られない」
ことが、
塾通いをしだしたお子さまにとってストレスとなる、というパターンは、どうもあるようです。
(現実に、そういった声を聞くことがあります。)
これには、いろいろな理由が考えられます。
一つは、
「ゲームをしたり、テレビを見る時に受ける刺激と、学習時に使う刺激の質が異なる」ということ。
ゲームやテレビに知的刺激を求めていたのであれば、
同じような刺激は、当然ながら学習において代用可能なはずです。
あるいは、
「ゲームに取り組んだりテレビを見ることが全年齢対象であり、そこに飽きがこない(きづらい)」
ことも原因としてあるでしょう。
言い換えれば、ゲームやテレビには、ある種の「ハマり込み要素」がある、ともいえるかもしれません。
いずれにせよ、
たとえばのちの中学受験を考えて、
それに向けて、ある時期から本格的な塾通いを考えているのであれば、
その時に、お子さまが、
「塾に通うようになってから、ゲームもできなくなって、その代わりに勉強ばかりで、疲れるなぁ。」
などと感じることがないようにしたほうが良いです。
このような感覚は、本格的な受験勉強に取り組み出す際の「スタートダッシュ」に影響します。
お子さまが低学年の時に、たくさん遊んで良い、からといって、
ゲームなどに「ハマり込みすぎないようにする」工夫は、心がけておくと良いでしょう。
ご家庭での学習習慣が、のちのちの学習の「アクセル」になるとしたら、
ハマって抜け出せない遊びは、学習を進める上での「ブレーキ」になります。
私は、決してゲームやテレビを「全否定」しているわけではなく、
その中にも学びにつながる要素はある、と考えていますが、
これらを「無制限」に許可するということは、
決して良い効果を生まない、とも考えています。
ゲームやテレビ、あるいはYouTubeなどの「(比較的)受動的な遊び」については、
ご家庭の中で、一定の制限やルールを決めておくことが望ましいです。
就学前、あるいは低学年時のうちに、これらのルールを決めておくことは、大切な環境設定です。
幼少期など早いうちであれば、
ご家庭のルールは、「まぁそんなもの」「我が家の当たり前」となり、受け入れてもらいやすくなります。
(逆に、そうした「制限」は、高学年になった後は、なかなか難しくなります。
お子さま自身が、何らかの目的意識を持ち、自らルールを決めない限りは、後から制限をすることは現実的ではない、と考えておいて良いでしょう。)
ご自宅の中での、ゲーム機器の利用やメディア視聴は、
ぜひ、ご家庭でのルールを考えてみてください。
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