算数の「苦手」の根っこは「〇〇力」にあり!?
今日は、四ツ谷アドバンスクラスでした。
先週末のアドバンスクラスもそうでしたが、
今日のお教室も「見直し(解きなおし)祭り」でした。
1日で、「完了」の教材が、かなり増えましたね。
残った分は「宿題」として、
ご自宅でも、「完了」を目指して取り組んでみてください。
算数の「苦手」に潜む原因のひとつとは
小学校に入学してから、
1年、2年、3年、…、と月日が経つにつれて、
学習する内容も、だんだん、難しくなっていきます。
それに伴って、
「よく分からない」と、学習内容につまずく可能性も多くなってくるのですが、
特に3年生以降の「算数が苦手」を紐解いてみると、
目の前の単元の理解が曖昧なことによって起こる「苦手」ではないことが、
かなりの確率であります。
その中でも多いのが、
言葉(文章)での説明を、数式に落とし込めない、というパターンです。
例えば、
「56より25大きい数は?」と聞かれた時、
瞬時に「たし算」を使った式がイメージできる場合と、
そうでない場合があります。
(1年生の時は、「たし算」と「ひき算」の2択だったために、式の種類を選択するのが比較的容易でしたが、その意味を理解しないまま「かけ算」「わり算」も追加されていってしまうと、正しく立式できないことが顕在化してきます。)
小学1年生や、(お勉強経験のある)未就学の子でも明確にイメージできる「算数ことば」の理解が曖昧なまま、
学年を重ねていくと、
もはや、どこに戻って良いのか分からなくなったりします。
さらに、
計算についてのトレーニングは積み重ねている、という状態だと、
「算数はできる」という意識もあり、
かえって根本的な復習に取りかかりづらい、ということもあり得ます。
「計算力」は、算数の学習を伸ばしていくための「片方のタイヤ」ではあるのですが、
もう一つの「文章の理解力」を抜きには、発展的な算数力については語れません。
文章を読んで理解する力。
これは、ある意味、「国語力」とも言えかもしれません。
そうなると、この力は、算数のみならず、
他の教科の学習を進めていく上でも、大切な力になっていきます。
算数の文章題の理解もできるようになる、お決まりのフレーズがあります。
それは、
「〜ということは、…」
という、要約(あるいは、言い換え)のフレーズです。
日常会話の中でも、
理解したことを、
「ということは、〇〇ということだよね。」
などと確認することで、
この要約力・換言力が磨かれていきます。
自分の知っている言葉や、
算数の場合は、数式や公式・定理を活用することで、
文章で書かれていることを、
自分の語彙の中で理解できるようにします。
この、文章の変換、
算数の学習であれば、特に「文章→数式」の変換がうまくできることが、
算数学習の理解を伸ばす大きなポイントです。
文章から数式への変換をする力を伸ばすためには、
エジソンクラブの「文章題」シリーズがオススメです。
また、日常生活の中でも、
計算が使えそうな場面では、
「ということは、これは〇〇だね。」
と、数や式を使って、そのことがらを説明することを目指してみましょう。
お父さまや、お母さまが、
会話の中で、意図的にそういった算数的な変換をすることができると、
さらに、日常の中の「算数ことば」への意識が高まるはずです。
生活の中での、「算数ことば」や、計算式を、
会話の中で確かめながら、学んでいってみてください。
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