算数の文章題の「途中式」は書く習慣を。

今回は、算数の文章題についてです。

 

学年が上がれば上がるほど、

問題を解いていく際に読む「文章」の量は多くなる傾向にあります。

 

たくさんの情報の中から、

「答え」を出すために必要な情報を選び出すことが求められます。

 

そのためには、「文章を読む力」も必要となってきます。

 

素早く、正確に読む力を鍛えることは、

国語だけでなく、算数や他の科目にも大切なのです。

 

 

さて、そんな文章を読んで解く問題。

答えを出すための式を立て、計算をすることになります。

 

 

ここで、「途中式を書かずに、頭の中で暗算をした方が、答えを出すための時間を短縮できる」と考えることもあるかもしれません。

 

あるいは、「途中式を書かないで、頭の中だけで答えを出せることがカッコいい」というふうに思うかもしれません。

 

 

算数の文章題で、暗算で答えを出すことにチャレンジしたくなる人もいるでしょうが、

これはオススメできません。

 

たとえ、暗算できる計算力を持っていたとしても、

むしろ、暗算できる計算力を持っているからこそ、

答えに至るまでの「途中式」を書いておくことを習慣にしていきましょう。

 

途中式を書くべき理由は、以下の3つです。

 

 

途中式を書くべき理由①:やはり、計算の精度が落ちる。

 

頭の中だけで計算するよりも、

実際に計算式を書いてから考えた方が、

ケアレスミスが減ります。

 

ミスをするくらいなら、少し時間がかかっても、途中式を書きながら計算をすべきです。

「急がば回れ」です。

 

途中式を書くべき理由②:「書くか」「書かないか」で迷う必要がない。

 

必要に応じて途中式を書くようにしていたら、

「これは、書かなくても暗算できる」

「これは、書いておいた方が安心だ」

という切り分けをする必要が出てきます。

 

単純な計算力を鍛えるだけでなく、

「途中式を書くか書かないかの感覚」も鍛えていかなければならなくなります。

 

そのような判断にたよらず、

一律、式を残しておくようにしたほうが間違いがありません。

 

 

途中式を書くべき理由③:直後の見直し、最後の見直しに余分な時間がかかる。

 

基本的に、計算した答えを書いたら、

「立てた式が正しいか」「計算の内容が正しいか」をチェックしたり、

「別の計算方法でもう一度検算(たしかめ算)をしてみる」ことをしたりします。

 

このタイミングは、解答時間が押しているかどうかで、

「解答直後に検算ができる場合」と、

「まずは一通り解答をしてから終盤に検算をする場合」に分かれていきます。

 

ところが、いずれの場合でも、

「自分がどのような式を立てて、どのように計算をしたか」

がすぐに確認できないと、

また、1から問題を解き直さなければいけません。

 

途中式を書いていれば、

立式があっているかを確かめることがしやすいですし、

計算の過程でミスがないかも、順番に確かめることができます。

 

 

問題用紙の「余白」の使い方も洗練させていきましょう。

 

途中式を書いていくと、

問題用紙の余白に、乱雑に式が散りばめられる、ということもあります。

 

そうすると、せっかく書いた途中式も、

答えを出すためにも、見直しをするためにも、うまく機能しづらくなります。

 

普段から、丁寧に式を書く癖をつけることで、

解答の過程を見やすくしていきましょう。

 

丁寧に書く習慣は、

思考の整理整頓にも、役立ちます。

 

ぜひ、毎日の基礎学習から、意識をしてみてください。

 

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