算数の発展問題は、意外とシンプル。「スマートな解法」を探しましょう。
本日は、高田馬場でのアドバンスクラスでの、発展クラスとお振替クラスでした。
少し複雑な問題や、応用問題も、
まずは、「基礎」の力が身についていることが大切です。
発展的な問題を、
基本的な問題に変換することができれば、
一気に、問題の理解が進みます。
たとえば、このような問題があったとします。
問)1、2、3、4、5、6のカードを、Aさん、Bさん、Cさんの3人に2枚ずつ配ったら、2枚のカードの合計は全員同じになりました。Aさんのカードの合計はいくつですか。
この問題を、「Aさんのカードは何と何だろう?」と考えてしまうと、答えがハッキリせず、考えこんでしまうかもしれません。
そこで、
「Aさんのカードの合計はいくつですか。」
の部分を、
「ひとりあたりのカードの合計はいくつですか。」
と読み替えてみると、どうでしょう。
ふたつの質問は、実は同じことを聞いているのです。
ですから、「Aさん」などの個別の情報は無視して、「1人あたりのカード合計」を考えるようにします。
また、そのカードを、
「1、6」「2、5」「3、4」に分けられるから、ひとりの合計は「7」だ。
と考えても、けっして間違いではないのですが、
1、2、3、4、5、6のカードの総計が「21」なのだから、
それを、3人で同じ数ずつ分けることを考えたら、
「21÷3=7」
と、計算だけで処理することができます。
算数・数学に強くなるポイントは、「いかに、手間をかけずに答えを出すか」です。
そして、そのためにも、
「いかに、問題をシンプルに読み替えるか」が大切になってきます。
算数の問題を解いていくときに、(心の中で)よく出てくる言葉は、
「つまりは、こういうことだよね」
という言葉です。
算数の問題を、意味が同じように読み替えながらシンプルに解いた答案を、
「スマートな答案」
などと言いますが、
発展的な問題に取り組むときは、
この「スマートな答案」となる解法を探す意識を持つことで、
発展問題も面白いように溶けるようになり、算数が「得意科目」へと変わっていきます。
もちろん、「スマートな解法」が思いつかないときもあります。
その時こそ、普段から鍛えている計算力を活かして、
「力技(ちからわざ)」で、愚直に正答を導き出します。
かなりの時間をかけて、なんとか答えにたどり着いたような問題に、
一瞬で答えられるような「近道」が存在することを、たくさん経験していくことで、
算数の奥深さ、面白さを、どんどん感じていってほしいです。
日々、算数の基礎力を、着実に身につけていって、
また、「骨のある」問題を、楽しみながら解いていきましょう。
来週も、アドバンスクラス高田馬場教室は、通常クラスが開催されます。
また、生徒の皆さんと一緒に、楽しく学んでいくことを楽しみにしています。
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