選択問題を「なんとなく」で解かない。明確に正解を見つけ出すために必須のテクニック。

今回は、一見すると複雑な選択問題の正解率を、ぐっと引き上げるためのテクニックについてです。

 

正解を選ぶ上で、

この「解き方」を知って使いこなせているのと、知らないのとでは、

解答の精度が大きく異なります。

 

 

選択問題に明確に解答をする上で、必須のテクニック、

 

それは「消去法(しょうきょほう)」です。

 

 

「消去法(しょうきょほう)」とは

 

複数の選択肢があるときに、

「ひとつ(あるいは複数)の正解」を見つけるのではなく、

「(残りの)全ての間違い」を見つけることで、

正解を確定させる方法です。

 

これは、高校数学の「集合と論理」でいうところの、

「正解という集合」の代わりに、「不正解という補集合」を見つける、という発想と共通しています。

(つまり、「消去法」の考え方を理解できたら、数学における「集合と論理」「場合の数と確率」の理解もスムーズに理解できる、のかもしれません。)

 

 

それはさておき、

 

選択問題における「消去法」は、

正解を探す代わりに、

「間違い探し」をする、ということになるのですが、

 

「正解(かもしれないもの)」を探すよりも、

「間違い」を探す方が、簡単なことがままあります。

 

 

先日の四谷大塚さんの「全国小学生統一テスト」においても、

算数において「複数の正解を選ぶ」問題がいくつか出題されていましたが、

(つまり、答えをひとつに絞り切ることができないような問題があったということです。)

 

これは、「間違い」を消去していくことで、比較的スムーズに解くことができる問題でした。

 

 

また、この「消去法」は、

国語の文章読解問題で、特に活躍します。

 

文章読解の問題については、

「正解」をひとつ選ぶ場合も、

必ず正解以外の「間違い」を探して、「どこが違っているか」を説明できるようにすると、解答の精度が高まります。

 

そうすることは、算数でいうところの「検算」に相当します。

 

国語の選択問題(記号問題)を、

「なんとなく」で選んでいる人は、

ひとつの答えを選んだ後に、残りの選択肢を読まずに次の問題にいくことがあり、

残された選択肢に、さらにふさわしい正解があることに気づきません。

 

全ての選択肢を読んで、正解以外の全ての「正解としてふさわしくない点」を見つけようとすることが、

選択問題の「うっかりミス」を劇的に減らします。

 

また、そうやって、「全ての選択肢を検証して、残りの間違いを見つける」ところまでできる力も、

国語の問題演習を通して身につけていくことが大切です。

 

なぜならば、

その選択問題の解き方というのは、

大学受験に至るまで共通のスキルとなるからです。

 

いずれかの時点で、「消去法」は必ずマスターすることになります。

(逆に、そのスキルなしで国語の文章読解に取り組むのは、結構大変です。)

 

小学校低学年時のテストで「消去法」を使って考えられる問題が出題されている以上、

今のうちから、消去法を使いこなせるようにしておいても良いのではないか、と思うのです。

 

(なお正確には、未就学の時点でのペーパー学習から、「消去法」を使って解く問題は存在しますので、就学前からお勉強をしているお子さまにとっては、既に馴染みのあるテクニックかもしれません。

もっとも、「知っている」のと「使いこなせる」のとは別ですから、小学生の国語や算数の問題においても、「消去法」を活用していく、という意識は必要になってきます。)

 

 

選択問題の正解を探す上で、

他の選択肢が正解でないことを確認する「消去法」のテクニックを、

使いこなせるように練習していきましょう。

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藤田和彦