1年生の皆さんの、「学力アップ」の土台が、着実についてきています。

本日は、四ツ谷でアドバンスクラスでした。

 

1年生メインとなった、本日のお教室。

 

小学生になってから2ヶ月、

皆さんの「学びの基礎体力」が、着実についてきているのを実感した、本日のお教室でした。

 

 

まずは、「基礎学習」の習慣から。

 

小・中・高…と、学びのステップを上がっていくうえで、

低学年の時期に、まず必要になるのが「基礎学習」の習慣です。

 

発展的な問題に正解することができれば、もちろん良いのですが、

その前に、まずは、「基礎的な問題」に、無理なく取り組めているか、を確かめることが大切です。

 

 

無理なく、学習を積み重ねて、

着実に「できる」の幅を広げていくことが、

 

テストの「順位」や「偏差値」を意識することよりもはるかに重要です。

 

 

まずは、

毎日、少しずつ学習を積み重ねられているかを、大切にしていってください。

 

 

1日の学習時間は「たくさんやりすぎない」のもポイント。

 

毎日の学習時間は、

「やったらやった分だけ」力がつきそうなものですが、

 

「かけた学習時間に学力の伸びは比例しない」のも、また事実です。

 

 

どういうことかと言うと、

 

例えば、

毎日1時間の学習をしている子と、

毎日3時間の学習をしている子がいたとしたら、

 

後者が前者の3倍、テストで得点をするわけでもないですし、

得点の伸びが3倍になるわけでもありません。

 

つまり、

毎日1時間の学習をしている場合の「学習効果」と、

追加の2時間の学習における「学習効果」を考えると、

追加で2時間の学習をするときの「効果」は、最初の1時間ほど高くはない、ということでもあります。

 

 

基本的には、

学校の学習を除く、「基礎学習」の時間は、

1時間程度、確保できれば充分です。

 

逆に、毎日の学習を2時間以上やったとしても、

そこからの学習効果は、(「ない」とは言えないまでも)そこまで高くないでしょう。

 

ですから、

毎日のご家庭での学習で、習慣化すべき学習時間は、「1時間」を目安に考えると良いです。

 

 

ただし、「それ以上の学習」が、効果を発揮することがあります。

 

それは、その学習において、

「お子さまが進んで取り組みたいと思っている場合」です。

 

言うなれば、

取り組もうとしている学習を、そもそも「お勉強」とすら思っていない場合のことを言います。

 

 

例えば、

「算数オリンピックの問題に、何時間も向き合っている」

などという場合、

 

これは、「お勉強」というより、お子さまにとっては、もはや「遊び」の一種です。

 

ですから、

そうした発展的な学習に「没頭して」いるお子さまを見て、

お母さまや、お父さまが、むしろ困惑していらっしゃる、ということもよくあります。

 

こうしたご家庭の場合、

お母さまが、「早く勉強しなさい」と言う代わりに、

「そろそろ、(勉強)やめにしといたら?」などと言うことになっていたりもするようです。

 

 

言うなれば、

(お子さまの学習に対する親の期待値)<(お子さまの学習に向かう意欲)

という状況です。

 

こう言う場合は、

(例えば夕食を食べる、などといった場合でもなければ、)

お子さまの気のおもむくままに、何時間でも、そのお勉強に取り組ませてあげても差し支えありません。

 

お子さまが、学習に対して前向きに捉えられる環境を作ってあげられたという点で、

ある意味、ご家庭での学習サポートが、早くも「成就」している状況でもあると言えるでしょう。

 

 

 

反対に、

お子さまの学習意欲が、そこまで高くない時点で、

毎日の長時間学習をノルマ化することは、

 

旅人のマントを脱がせようとする北風よろしく、

あまり成果をあげないことが多くあります。

 

 

(身もふたもない言い方になってしまいますが、学習意欲が高くないまま取り組む受験勉強も、基本的には同じです。

高学年以降の学習においても、「学習意欲」が大切なキーポイントです。)

 

 

お子さまの学習意欲が高まらない中で、

これだけ勉強をしている(させている)はずなのに、これだけしか学力がついていない」

と嘆くくらいなら、

 

「いざ、本腰を入れたら、一気に成績を伸ばせるだけの「地力」はついているぞ。」

と余裕を持って構えられる方が、

 

お父さま、お母さまの心のゆとりにもなりますし、

 

事実、その状態から「学習モード」に切り替わった時には、

(つまり、お子さまの中で、学習に対する「目的意識」が生まれた時には、)

着実に学力を伸ばしていくことができます。

 

(また、「一気に学力が伸びる楽しみ」を味わうこともできます。)

 

 

ですから、とくに低学年のうちは、

「つめ込まない」

「追い込まない」

が学力アップの秘訣です。

 

 

その代わり、

基本的な学習の「土台」づくりには、こだわっていきましょう。

 

 

今年の1年生の皆さんも、

着実に学習の土台が身についてきています。

 

今後が、ますます楽しみです。

 

 

引き続き、毎日の学習を、無理なく、積み重ねていきましょう。

 

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藤田和彦