かけざん「九九」マスターの基準とは

あっという間に、2020年、初の「平日」の1週間も金曜日となりました。

 

明日は、高田馬場アドバンスクラスの2020年第1回のお教室です。

明日のテーマは、「スタートダッシュ」。

今年最初のアドバンスクラスということもありますが、

それぞれの学習項目や教材ごとの、「はじめ」を意識することに、一貫して取り組みます。

 

学習ごとの「切り替え」を意識して、リズムの良い90分を一緒に作っていきましょう。

 

 

さて、今日は、小学校2年生に取り組む「かけざん九九」についてです。

 

2年生以上の皆さん、

かけざん「九九」は、スムーズに言えているでしょうか。

 

 

かけざん「九九」を小学校2年生で習うのは、意味があります。

 

それは、かけざんの計算自体をスムーズにできるためにも、もちろん必要ですし、

かけざんの計算に強くなることは、その後に続く「わり算」の計算をスムーズに行うためにも大切です。

 

「九九」でのつまずきは、その後の計算問題にも影響してくるのですが、

なかば呪文のように覚える「九九」を、小学校2年生に習ってマスターしておくことには、もうひとつ意味があります。

 

それは、「(理屈をともなわない)単純記憶の力が、10代になると徐々に衰えていく」と言われているからです。

 

「九九」には、ストーリー性があるわけでもありません

(授業などでその決まりや特徴を分析や探究をすることがあったとしても)基本的には、「ただ覚える」ものです。

 

このような「単純に覚えていくもの」を覚えようとするときに、

たとえば小学校2年生が覚えようとするよりも、

小学校4年生になってから覚えようとする方が、

より多くの時間や労力が、必要となってきます。

 

学習の順番で、触れることになる「九九」ですが、

小学校2年生の時期に、九九のマスターに取り組むことは、

脳の発育上も、理にかなっていることなのです。

 

 

小学校の算数の授業でも、「九九」には取り組みます。

ただ、小学校で取り組む「かけざん九九チェック」では、

九九を「ひととおり言えたかどうか」が、チェックの基準となることが多いでしょう。

(むしろ、それ以上を全ての生徒に要求するわけにもいかないでしょう。)

 

ですが、その段階では、「九九」のマスターとしては、今ひとつ、物たりません。

悪くはないのですが、スムーズに、「かけざん」や「わりざん」に使用できるようになるには、もうワンランク上を目指したいところです。

 

ご家庭でも、ぜひ「九九」のチェックをゲーム感覚で取り組んでみてください。

 

 

ご家庭でもできる「かけざん九九」の習得度チェック

 

お父さまやお母様が、「かけざん「九九」の練習をしよう!」と意気込んでも、

お子さまからしたら、「ちょっと気が乗らないなぁ」となるかもしれません。

 

ここで、登場するのが、前回もご紹介した「キッチンタイマー」、あるいは「ストップウォッチ」です。

九九を、「1の段」から「9の段」まで順番に言っていき、その時間を計測してみましょう。

 

かけざん「九九」についても、「タイムトライアル制」を導入することで、

より、ゲーム性や目標意識を持たせることができます。

 

 

「九九」を、よどみなくスラスラと言える、ここが、「九九マスター」の基準です。

 

 

現在、アドバンスクラス内外で、小学校1年生から3年生のお子さまに向けて、「九九のタイムトライアル」をおこなっています。

 

以下に、「かけざん九九のタイムトライアル」の、タイムとレベルの目安をご紹介します。

 

「かけざん九九タイムトライアル」のレベル目安

ランク外……「初心者」(かけざん九九を知らない 答えを言われても分からない)

まずは、かけざんを知り、「九九」をひととおり学びましょう。

教科書を見ながらでも良いので、何回か、繰り返し声に出して「九九」を読んでみましょう

 

ランクD……「かけざん初級」(タイムが4分以上)

苦手な段が複数あるはずです。

答えが分からないものを、その手前の数から「たしざん」をして考えていたりするかもしれません。(たとえば、「6×7」が分からない場合、「6×6=36」から、「36+6=42」を答えている。)

苦手な段(たとえば「6の段」)だけを集中して練習したら、あっという間に時間が短縮できるはずです。

 

ランクC……「かけざんマスター見習い」(タイムが2分30秒〜3分59秒)

まだ、苦手な箇所が複数あるでしょう。

頭の中で考えたり、思い出そうとしている時間を縮めるために、定期的に計測をしていきましょう。

やればやるほど、時間が短縮できて、取り組みの成果を実感することができるでしょう。

 

ランクB……「かけざんマスターの助手」(タイムが1分21秒〜2分29秒)

慣れている箇所は、早口言葉のようにスラスラ言えているでしょう。

それでも、まだ考えてしまう場所があるでしょう。その箇所が特定できたら、まだまだ、時間は短縮していくことができます。

 

ランクA……「かけざんマスター」(タイムが60秒〜1分20秒)

かけざん「九九」をひととおりマスターしていると言っても良いでしょう。

あとは、自分の記録に挑戦して、自己新記録を目指していってください。

口が「8×7=56」を言っている間に、「次は8×8だな」ということを、イメージしながら声を出しているはずです。これは、文章をスラスラ音読できるのと、同じ頭の使い方(声に出しているところよりも少し先の文章を目で追っている。)をしています。

 

ランクS……「早口言葉マスター」(タイムが60秒未満)

もはや、「早口言葉」の領域です。

滑舌の良さや、肺活量など、「九九」とは別の能力が求められます。

がんばりすぎて、酸欠にならないように気をつけて!

 

 

「九九」は、文字どおり「9×9個」、つまり81の計算が含まれているのですが、

基準としては、1つの計算を1秒で言って、1分20秒で「1の段」から「9の段」までを言えるようになることが、ひとつのゴールです。

 

 

慣れてくれば、大人よりもスピーディーに「九九」を言うことができるようになるでしょう。

ちなみに、昨年のアドバンスクラスでの「九九タイムトライアル」の最短記録は、2年生の56秒でした。

 

「九九」がスムーズに言えたら、

「9×9=81」から始める逆さまの九九も、計測してみても良いかもしれません。

 

お父さま、お母さまも交えて、楽しくゲーム感覚で取り組んでみてください。

 

 

 

来月から、四ツ谷でオープンする学童型の学習教室「四ツ谷アドバンスクラス」について、

お教室に通う生徒さん、保護者の方向けの、説明会を開催いたします。

 

学童型 学習教室「四ツ谷アドバンスクラス」説明会

 

日時:1/19(日) 13:30〜15:00

   2/2(日) 13:30〜15:00 

会場:そろばんToz四ツ谷(新宿区三栄町25)

参加費:無料

 

新たに、四ツ谷にオープンする学童教室、四ツ谷アドバンスクラスについて、保護者の方に向けた説明会を開催いたします。

当日は、学童教室の説明とあわせて、小学生の低学年までに身につけておきたい学習の習慣を作るコツや、日常学習についての質疑応答などの時間も設けております。

お菓子をめしあがりながら、お子さまの教育について、ざっくばらんにお話いただける会です。

お子さま連れのご参加も可能ですので、お誘い合わせの上、お気軽にお越しください。

 

四ツ谷アドバンスクラス、説明会のお申し込みはこちらから、

必要事項をご入力の上、お申し込みください。

 

 

来年度の放課後について考えている、みなさまのご参加をお待ちしております。

 

 

 

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藤田和彦