【小1算数】くり下がりの引き算の計算方法①
今回は「くり下がりのある引き算」についてです。
前回のブログでは、「くり上がりのある足し算」の解き方について取り扱いました。
今回は、「くり下がりのある引き算」について、
「15−7」を例にとって、
その解き方を見ていきましょう。
数のやり取りをイメージしやすくするために「求残」の問題で考えてみます。
「15−7」という式が必要になるような問題として、
以下の、「求残」の問題で考えてみます。
すると、数のやり取りがイメージしやすくなるでしょう。
問)お店に15個のりんごがあります。そのうち7個が売れました。あと何個、りんごが残っていますか。
15から、順に数を7つ分数え下ろす、「数え引き」で考えても答えは出ます。
「(15、)14、13、12、11、10、9、8」
ですが、それでは、あまり「算数をしている」とは言えません。
1桁の足し算、引き算を活用して答えを出していく方法を考えてみます。
やはり、「10のかたまり」を作って考える。
もともとの「15」という数を、
「10と5」の2つの数に分けます。
イメージとしては、
「りんごが、10個入りの箱に入っている」
ものとして考えるとわかりやすいかと思います。
ここから、りんごを7個、お客さんに売っていきます。
方法①:10個のかたまりから先にりんごを売っていく。
10個と5個に分けたりんごを、
10個の箱(上の箱)にあるものから先に、お客さんに売っていきます。
すると、「10ー7=3」で、
10個のりんごが入っていた箱(=上の箱)のりんごは、3個だけ残るということになります。
残っているりんごの数は、
上の箱の3個と、下の箱の5個、
合わせて8個です。
計算式で考えていくと、こうなります。
この計算の手順を、ひとつひとつ途中式にしていくと、
15ー7
=(10+5)−7
=(10ー7)+5
=3+5
=8
となります。
「さくらんぼ計算」の形で表すと、こんな感じです。
このやり方は、
「10から7を引いて」(減法)
「3と5を足す」(加法)
の順番で計算をしているため、
「減加法(げんかほう)」
と呼ばれています。
現在の小学1年生の教科書では、
この「減加法」での記述が一般的です。
このやり方は、
初めに10から1桁の数を引くので、
「引けない」ということがないため、
計算をする上で戸惑うことが少ないであろうことがメリットとしてあります。
「くり下がりの引き算」については、
もうひとつの方法があるので、
あらためて、別の解法についても紹介していきます。
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