国語の文章読解「記述式問題」の演習の機会を倍増させる方法

今回も、国語の文章読解における「記述式問題」について、

その「学習方法」のコツをひとつ、ご紹介します。

 

 

記述式問題は、「演習」が大変!?

 

国語の、文章読解自体が、演習量を確保しづらい問題です。

 

たとえば、理科・社会の語句問題、一問一答形式の問題は、

50分もあれば、100問にあたることも難しくないですが、

 

国語の文章読解ともなると、

・課題文を読む

・問題に取り組む

という手順が必要ですので、

 

50分で取り組める文章問題は、せいぜい2つか、多くて3つ。

 

それぞれの中にある小問は10個もないのが普通ですから、

同じ50分でも、国語の問題の取り組めるのは、20問もない、ということになります。

 

さらに、

ひとつの文章の中に、たとえば8つの小問があったとしても、

その中にある「記述式問題」は、2〜4問程度です。

 

また、記述式問題を実際に「書く」ことになると、

1問あたり、数分かかることもざらです。

 

問題数が少ない。

そして1問あたりに時間がかかる

 

こうした特徴が、国語の記述式問題にはありますから、

それだけ、演習の絶対量が確保しづらい、ということでもあります。

 

(これが、理社は後から追い上げることができても、国語算数においてはそのようにはいかないことの理由でもあります。)

 

 

 

なかなか、問題に取り組みづらい「記述式問題」ですが、

 

そんな中でも、その学習量を倍増させる方法があります

 

厳密には「倍増」ではないでしょうが、

うまくやれば、なかなかの効果がある方法です。

 

 

 

国語の「記述式問題」の学習量を増やす秘策。

 

それは、

「選択式問題」も「記述式問題」を活用する、という方法です。

 

 

「選択式問題」にある選択肢は、「絶好の記述式解答サンプル」

 

選択式問題の解答の仕方は「消去法」を活用するとご紹介しましたが、

実際に、選択肢をひとつひとつ検証する前に、

まずは、「自分の頭の中で、設問の解答を組み立てる」ことを行います。

 

この際、

実際に文章を書く必要はありません

解答の際に必要な「要素」をイメージするだけで大丈夫です。

 

 

たとえば、

「登場人物の気持ちについて、最も適切なものを選びなさい。」

という問題があったとしたら、

 

「〜(という出来事があって)、〇〇〇という気持ち。」

といった、解答のフォーマットをイメージして、

そして、「〜」や「〇〇〇」の部分の内容を大まかにイメージします。

 

 

イメージするだけなら、ほんの少し時間があればできます。

 

そして、

その答えは、

イメージした直後に、選択肢を読むことで、すぐに「答え合わせ」をすることができます。

(問題に答えた後に、すぐに答えが書いてあるので、学習のスピードとしては「最速レベル」です。)

 

 

選択式問題を使って、記述式問題の練習をする際に、

まずポイントとなるのは、

前回ご紹介した「記述式問題のお作法」についての意識をより固いものにすることです。

 

たとえば、上にあげた例では、

「気持ち締め」が必要ですが、

その直後に確認する選択肢では、すべてが「気持ち。」で終わっているはずです。

 

そのように、すべての文末が整然と統一されている選択肢を見ることで、

「ああ、やっぱりこの聞かれ方だったら『気持ち締め』なんだな」ということを再確認することができるはずです。

 

また、逆に、選択肢の形式が、そのように統一されているのであれば、

その出題者は記述式問題でも、当然に「何締めか?」を意識しているはずです。

(こういった視点が「出題者の意図を読む」ことにも繋がっていきます。)

 

 

同じように、課題となる文章を読んで、

同じ数の設問に答えていくなかでも、

 

選択式問題に取り組む中で、記述式問題の練習も進めることができます。

 

こういったことを「一石二鳥」と言います。

 

どうせ、同じ時間の勉強をするなら、たくさん、勉強になった方が「おトク」ですよね。

 

 

ぜひ、ひとつの国語の演習を、

さらにじっくり、味わって取り組んでみてください。

 

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