1日のスケジュールを立てる上で大切なポイント
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前回のブログに続いて、「時間の使い方」についてです。
前回は「1日のスケジュールを立てよう」ということをご紹介しました。
今回は、1日のスケジュールを立てる上で、大切なポイントをご紹介します。
それはズバリ、「優先順位をつける」ということです。
数百年も続く名言に「時は金なり」という格言がありますが、
まさに、その通りで、
時間というのは、お金と同様に貴重なものです。
ただ、「時間」が「お金」と違うのは、
老若男女、生きとし生ける全ての人に、
「1日24時間」という時間が等しく与えられている、ということです。
とはいえ、その他の多くの側面において、
「お金」と「時間」には共通することが多いです。
そこで、以下に、
「お金」を例にとって時間の使い方について考えていきます。
着実に「貯金」をしていくゴールデンルール
大人になって生活をしていく上では、
毎月の「家計」というものを意識する必要があります。
月の給料のうちから、税金や社会保険料を引いた「可処分所得」から、
家賃や住宅ローン、保険料、通信費など、いわゆる「固定費」の支払いをして、
さらに、食費や水道光熱費、医療費など、月々でかかってくるお金を使います。
可処分所得のうちから、それらの生活に必要な費用を引いた余りが、
「家計の中で自由に使えるお金」ということになります。
その、自由に使えるお金を使って、
旅行に出かけたり、おしゃれ着を買ったり、
あるいは、将来のために貯蓄をしたり、ということをしていくのが、
ざっくりとした「毎月の家計」ということになります。
小学生の皆さんは、こうしたお金の流れを意識する機会は少ないかもしれませんが、
少しでも「おこづかい」をもらっているお子さまならば、
「こづかい帳」をつけるなどして、お金についての意識を持つ機会もあることでしょう。
さて、これは、お金の専門家の方から聞いた話ですが、
そんな「家計」において、
「お金が貯まる人」と「なかなかお金が貯まらない人」の特徴があるそうです。
これは決して、収入の多寡によるものではなく、
年収が1000万円を超えても、(貯蓄をしようという意思があるにも関わらず)お金が貯まらない人がいる一方で、
年収300万円台でも、着実に貯蓄をしていくことができる人もいる、ということなのです。
どうして、このような違いが生まれるのかというと、
前者は、「余ったお金を貯金しようとする」のに対し、
後者は、「最初に貯金する分を別の口座に分ける」ようにするのだそうです。
つまり言い換えると、
前者と後者では、「貯蓄に対する優先順位」が違うのです。
毎月、一定額を貯金しようとしたら、
結果的に、その金額を引いた残りの金額で、日々を「やりくり」する必要があります。
ですが、
余った金額を貯金しようとしたとしても、
ついつい、使えるお金を使ってしまう、ということにもなりかねません。
(「あるのに使わない」というのは、より強い意志を要求するものです。)
「自由に使うお金」>「貯金」という優先順位ですと、なかなか貯金はできません。
「自由に使うお金」<「貯金」という優先順位であれば、着実に、貯金ができるということになります。
あまりに、当然のようなことですが、
この「当然」のことを意識できていないと、うまくいかないようです。
余談ですが、小学生の皆さんにとって、
こうした「お金のお勉強」も、
日常生活の中で、学んでいくことは、非常に有意義だと思います。
「時間」を「お金」に代入すると……
さて、ここまで、「家計」を例にお金のことを書いていきましたが、
この「お金」を「時間」に置き換えて考えてみましょう。
1日は24時間ですが、
そこから、
生活するために必要な「睡眠」「食事」「トイレ」の時間、そして「入浴時間」などを引いていきます。
平日は、学校の時間がありますので、そこから「学校」(登下校を含む)の時間が引かれます。
(もちろん、これらの時間の中でも有意義な学びがなされているわけですが、ここは、自由に組み立てられる時間ではない、ということで、1日の時間の中から抜いていきます。)
あるいは人によっては、平日のお習いごとやお教室の時間も引かれるかもしれません。
こうして残ったのが、
1日の中で、「自由に使える(ように見える)時間」です。
ここで、自由に使える「ように見える」時間、と書いたのには理由があります。
なぜなら、
例えば、学校の宿題や、お教室の宿題などに取り組む時間も、
この、残された時間の中に含まれているからです。
「宿題は、その日のうちに取り組めば良いから」と言って、
先に、好きなことをする時間をとっていないでしょうか。
こうしていると、
結果的に「宿題が終わらず、夜遅くまで宿題と格闘するハメになった」ということにもなりかねません。
お金と違って、時間は24時間から増やすことはできませんし、どこかから借りてくることもできません。
ですが、
もし、宿題など、やらなければならない学習が終わらず、
結果的に、健やかな生活をする上での最優先事項である「睡眠時間」を犠牲にするというのであれば、
それは、時間の「借金」をしているようなものです。
(現に、「睡眠負債」などという言葉もあるようですし、遊びすぎての借財と、遊びすぎての寝不足は、構造的には同レベルかな、とも感じています。)
資産を増やすために「先に貯蓄をする」のが有効であるのと同様に、
スムーズに学習を進めるために「先に勉強をする」のも重要です。
私自身も、小学生の時分には
学校から帰宅後、「宿題を終わらせないと遊びにいけないルール」があり、
「学業優先」がスタンダードの中、無理なく学習を積み重ねることができました。
普段から、ついつい、たくさん遊びすぎてしまう、という方は、
「学習」>「遊び」となるよう、
優先順位を見直してみてはいかがでしょうか。
もしかしたら、普段の生活リズムが、スムーズに回り始めるかもしれませんん。
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