ご家庭でのゲームの時間、ルールはどうするべき?
本日の四ツ谷アドバンスクラスは、お教室が閉校となっているため、お休みです。
代わりに、オンラインでのフォローアップ講習を予定しています。
対面の授業が、なかなか難しい時期ではありますが、
そんな中でも、少しでも、学習のサポートができたらと、思っております。
1日の「ゲーム」の時間は決めた方がいいのか。
休校期間中、1日中、ご自宅で過ごしているとなると、時間がたっぷりあります。
だからと言って、「朝から夜までお勉強」というわけにもいかないでしょうし、
そこまで「勉強漬け」にする必要までも、ないでしょう。
そうすると、残った時間は、自由な遊びの時間になりますが、
自由時間の中でも、「テレビゲーム」「ネットゲーム」の時間を、決める必要があるのか、というご質問をいただきました。
今回は、ご家庭で過ごす中での、「ゲーム」にかける時間について、
ご家庭でどのようなルールを決めたら良いかについて、ご紹介します。
ご家庭で、ある程度のルールは決めておいた方が良い
まず前提としては、
「テレビゲーム」「ネットゲーム」などの時間については、
ある程度のルールを決めておくのがオススメです。
なぜなら、テレビゲームやネットゲームは、
(それぞれが、楽しめるように工夫がされているだけに)そのままにしておけば、延々と観続ける(やり続ける)ことが可能だからです。
そのため、これらのコンテンツに関してのルールがなければ、
1日を「ゲーム」に費やすことが「スタンダード」となる可能性があります。
つまり、「学習習慣」ならぬ「ゲームの習慣」が身につく、ということなのです。
ゲームのやりすぎは、やはり問題が。
延々とゲームをする、ということが問題になるのは、
大きく分けると次の2つの点においてです。
ひとつ目は、
学習をはじめとする他の時間が取れなくなること、
ふたつ目は、
長時間、画面を見続けることによる健康上の負担があることです。
もし、お子さまにとって、
「ゲームの楽しさ」>「勉強の楽しさ」となれば、
朝から晩までゲームをすることは、難しいことではありません。
結果的に、学習に取り組む「取り掛かり」がつかめなくなってしまいます。
また、
長時間、テレビやパソコン、スマホなどの画面を見続けることは、
視覚的に負担も大きいです。
健康に配慮をしたら、
50分おきに10分ほどの休憩を取ることが推奨されていますが(これはオフィスワークなどでも共通です)、
ゲームに没頭してしまうと、50分が2時間でも3時間でも、継続してゲームをすることになりかねません。
これらの理由から、
「ゲーム」に関しては、ご家庭で一定のルールを設定することが、
お子さまにとっても有益であると言えるでしょう。
具体的な「ゲーム」に関するルールとは
では、実際に、
ご家庭での「ゲーム」に関するルールは、どのようなものにすればよいでしょうか。
細かい基準は、ご家庭によって様々で良いと思いますが、
ゲームの「時間制限を設ける」ということは、
共通してオススメしたいです。
ゲームに「時間制限」を設けるメリット
ゲームに、「時間制限」を設けることは、以下の2点においてメリットがあります。
ひとつ目は、「ゲームのやりすぎを防ぐことができる」点。
ふたつ目は、「制限時間についての意識を身につけることができる」点です。
特に、小学校低学年時までに、ゲームの時間を長くとってしまうと、
「たくさんゲームができる」ということが「日常」になってしまいます。
当然、学習に充てることができる時間が限られてくるわけです。
ただ、そもそも低学年時には、そこまで学習時間が必要というわけではないかもしれません。
「だったら、別にたくさんゲームしていてもいいんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、
これが、高学年に中学受験モードになる場合、
あるいは、中高生になった後に、
「ゲームの時間を減らさないといけない」という精神的負担を与えることになります。
学年が上がって、より学習時間を増やす必要が出てきた際に、
「ゲームの時間を削らないとね」という結論に至るのは簡単なのですが、
実際に、その通りにするのが、なかなか大変です。
「わかっているのに、ついついゲームに時間をかけてしまう」という場合が、少なくありません。
そういったことを考えたら、
幼少期から、「ゲームの時間」にリミットを設けてあり、
それが「普通」になっていれば、
いざ、学習に時間をかけようとしたときに、無理なく、学習の時間を確保できるようになるのです。
(もちろん、机に向かっての勉強以外に、本を読んだりパズルをしたりするなど、「学び」につながるための時間は、幼少期から積み重ねていくことが重要だと思います。)
また、
たとえば、ゲームの時間を「30分」と決めていたら、
その時間にゲームを終えられるように、
時間を意識して、取り組むことができるようになります。
テストというテストには、制限時間が設けられていますから、
時間を意識してゲームに取り組むことは、
「今、どのくらいの時間が経ったか」を、体感で意識できるようにするためにも有効です。
(時計を見なくても、ある程度の時間が分かるようになることは、テストの際に役に立ちます。)
「時間感覚」は、必ずしもゲームで養うべきものではないですが、
せっかくなら、「遊び」の中でも、学習に役立つ要素を盛り込むことが重要です。
適切なゲームの制限時間は?
それでは、適切なゲームの制限時間は、どのくらいでしょうか。
私自身の幼少期の基準は、「1日30分」でした。
(学年によっての変更は、特にありませんでした。)
時間の基準としては、
15分〜60分くらいまでが適切だと思います。
また、ゲームを「毎日する」のではなく、
たとえば、「水曜日と土曜日の60分ずつ」などと曜日の設定をしても良いでしょう。
いずれにせよ、
「ゲーム」をご自宅に導入する際は、
ゲームの時間について「我が家ルール」を設定することは重要です。
すでに、ご家庭にゲームがあり、ルールが決まっていないようであれば、
ぜひ、ゲームの時間を設定していってください。
もちろん、
ルールを設定するのであれば、
お父さま、お母さまがゲームをする場合にも共通となりますので、
そのことも考慮した上で、無理のない「我が家ルール」を設定してみてください。
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