ご家庭での学習は、どのくらい見たら良いですか。
突然ですがお知らせです。
アドバンスクラスの主任講師である、私、藤田和彦が、
明日4/23(木)15:40〜
テレビ東京さまの情報バラエティ番組『よじごじDays』に生出演の予定です。
小学校受験協会の代表理事としての出演ですが、
テーマは、「小学校(高学年)の国語・社会・理科」ということで、
むしろ、アドバンスクラスの皆様により近い内容となっております。
高学年の学習の内容なので、ちょっと難しいかな、とも思いますが。
ただ私自身、そもそも、生出演は初めてのことなので、
どのようなことをしでかすか、自分でも予測ができておりません。
ただ、ここ数週間、皆様と一緒にオンライン講習をさせていただくようになったぶん、
少しは、カメラに向かってお話も、慣れてきたのかなぁ、きてたらいいなぁ、
と、思っております。
明日の日中ではありますが、
滅多にない機会でしょうから、
もしお時間があれば、ご覧いただけたら嬉しいです。
思いっきり間違ってしまっていても、どうかご笑覧ください。
ここから、本題です。
今日は、
「家での学習に、親として、どのくらいサポートをしたら良いか」
というテーマで、書いていきます。
お子さまの勉強を、どのくらい見るべきか。
この問いに対して、全国一律の答えがあるわけではありませんが、
ポイントは、「つかず、はなれず」というところにあると言っても良いでしょう。
つまり、お子さまの家庭学習のサポートには、
「ほどよい距離感」がある、ということです。
お子さまの家庭学習の際の距離感について、
「遠すぎる場合」と「近すぎる場合」
両極端のNGパターンを例に、説明していきます。
お子さまの家庭学習に対する保護者の距離感、NG例
遠すぎる場合:お子さまの学習について無関心
「勉強は、子どもの仕事だから、お父さん(お母さん)は知らないよ。」
という場合です。
あるいは、「勉強は、学校や塾でやっておいで。」という場合です。
アドバンスクラスの生徒の皆様には、このようなパターンのご家庭は無さそうな気がしていますが、
お子さまが、楽しく学ぶことを望むのであれば、
その「勉強」に対して、お子さまが興味を示す程度には、興味・関心を向けることが大切でしょう。
お子さまと一緒に、「学習」に対して興味を持つことは、
お子さまとの「共通言語」を持つことができるというメリットもあるのではないでしょうか。
近すぎる場合:勉強中は、お父さま(お母さま)が専属家庭教師
毎回の学習のプログラムの作成から、
解答時間の管理までを徹底して、
問題の着手から解き終わりまでを、つぶさにチェックする。
さらには、それに対して適宜アドバイスをする、といった具合に、
「全球、全力投球」でお子さまの学習に向きあう。
お父さま、お母さまが、これができるご家庭は、
かなり限られてくる、とは思いますが、
とは言え、これは逆に「過剰」となってしまいかねない例です。
こうしてしまうと、
お父さま、お母さまだけでなく、お子さまの側にも負担が大きくなってしまいます。
個別指導であっても、「つきっきり」がベストなわけではない。
これまで、
お教室での集団指導だけでなく、
完全個別のマンツーマンでの学習指導をしてきました。
その経験則から、言えるのは、
お子さまの学習サポートには、「待つ」時間が沢山ある、
ということです。
小学生(低学年なら特に)のお子さまが取り組む問題を、大人の視点で眺めてみれば、
お子さまが解くより、すぐに答えがわかることはたくさんあるでしょうし、
お子さまの手先を見たら、
「そのままでは、正答にはたどり着けないんだ。」ということも、すぐに分かってしまいます。
「できるだけ短時間に、たくさんの問題を」と考えると、
その都度、「そうじゃないよ」と声をかけたくなったりもするかもしれません。
ですが、その声かけが、お子さまから、
「これ以上考える」ことや、
自分で「行き止まり」を見てから引き返す、という経験を、
知らず知らずのうちに、奪ってしまっています。
学習は、
いかにたくさんの「トライ&エラー」を経験するかですし、
いかに、
「こうすれば上手くいきそうだ」とか、「このままやっても上手くいかないな」と言った「見通しを立てる力」を獲得していけるかが大切です。
そのように考えたら、
お子さまに「あえて間違えるままにさせる」経験を積ませてあげる必要があります。
「あえて、間違った答えまでたどり着かせる」と言うと、
なんだ藤田は、とても意地が悪い人間なんだな、と思われるかもしれませんが、
それが、そのまま「自律学習」の実践でもあるのです。
そして、その上で大切なのは、
「間違い」を「バツ」とする価値観を捨てることです。
「間違い」を「よくないこと」だと思うので、
そうならないように、先回りして間違いを回避させようとしてしまいます。
「間違いはいけない」と思う代わりに、
「いちどは間違えてもいいじゃないか。」
「これで、何が分かったかな。」
といった視点で、お子さまと関わることが、大切だと考えています。
「難しいね。」「大変だったね。」
「でも、そんな難しい問題をやり切ったのって、すごいよね。」
「間違いに途中で気づいて、考え直すことができたね。」
お子さまが難問に取り組むのをサポートしながら、そんな声をかけられるのが理想ですし、
そのためには、「つきっきり」での学習サポートまでは、必要ないかもしれません。
お子さまの家庭学習中には、
お父さま、お母さまは同じ部屋にいて、
お子さまから「これ、わからない。」と声をかけられた時に、
「じゃあ、一緒に考えようか」と、言えるだけの準備があるくらいが、
むしろ、ちょうど良いと言えるかもしれません。
いずれにせよ、勉強は「楽しく」が基本です。
日々の家庭学習が、精神的な負担となってしまうのは、
お子さまにとっても、お父さま、お母さまにとっても、望ましいことではありません。
ですから、
あくまでも、勉強の機会を「楽しめる」くらいの距離感、温度感で、
お子さまのサポートをしていただけたらと思います。
アドバンスクラスでの宿題は、
基本的に、「その日やる学習の確認」と、「取り組んだ教材のチェック表への記入」をしていただくだけで、スムーズに学習を積みかさねていくことができます。
ぜひ、日々の学習を楽しめるように、
前向きな気持ちで学習に向かえるようなサポートをしていってみてください。
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