ご家庭での理科の学習を進めるとき、「問題集」だけを使うのは、得策ではありません。

3月に入り、都内の学校が休校となり、

ご家庭で学習を進めていく機会が増えています。

 

そんな中で、

ご家庭での学習に関するご相談をいただく機会も増えています。

 

この数日で、

「理科の学習が、なかなかうまく進まない」

というお話を複数回、耳にしましたので、

 

今回は「ご家庭での理科の学習」について、少し触れてみます。

 

 

理科の学習は「目で見て、体感する」のがベスト

 

理科の学習など、身の回りの様々な現象について学ぶ際は、

 

「参考書や問題集の問題に繰り返し取り組む」

というやり方は、あまり効率的ではありません

 

なぜなら、

「問題集を繰り返し解く」ことで得られる知識は、

「単純な記憶」でしかないからです。

 

これでは、丸暗記をして覚えているのと、変わりありません。

 

 

それよりかは、

写真や図が書いてある教科書や、資料集を見ながら学習をするほうが、よっぽど効果的です。

 

そして、教科書を片手に自習をするよりも、

教室で動画を見たり、

実験室で、先生が実演する実験を見たりするほうが、

より、印象に残りやすく、記憶も体系的になります。

 

さらに理想的なのは、

自分自身が、実際に、実験に参加をすることです。

 

学校での学びには、

そういった、体験型の学習の機会が、多く設けられていることでしょう。

 

 

本来ならば、学校の授業の中で、そういった学びをしていけるのかもしれませんが、

ご自宅で学習をする場合でも、「実験」に近いようなことを企画することができると、

より、記憶が鮮明になり、理解が定着していくはずです。

 

 

また、今の時代、

インターネット上で、関連する動画なども見ることができるので、

実際に実験ができなかったとしても、代わりに実験をしている動画を見るなどして、

理解を深めていけるとよいでしょう。

 

 

動画コンテンツは、遊びや娯楽的なもので時間がとられてしまえば、学習の妨げとなりかねませんが、

適切に活用すれば、ひと昔前よりも、より効果的な学習コンテンツに、手軽にアクセスできるようになっているはずです。

 

インターネット動画も、一概に「悪」と決めつけるのではなく、

その危険性やデメリットを把握しながら、賢く活用したいものです。

 

 

受験に関して言えば、

「理科・社会は、追い上げが効く教科だから、テコ入れは高学年に入ってからでも大丈夫。」

といった話も聞かれたりしますが、

 

それは、あくまでも国語や算数との比較において言えることであり、

 

理科の各単元の事象に、関心を示すことは、

3年生、4年生のうちから、どんどんやっておきたいところです。

 

もう一歩ふみこんだ発言をするならば、

低学年のうちから、身の回りの事象に興味を持てるような会話が、ご家庭でもなされていると、より良いと思います。

 

私自身の記憶で言うと、

小学校2年生のときに、

「水に電気が流れると、酸素と水素ができるんだよ。」という「水の電気分解」の話を入浴中にしていましたし、

「じゃあ、プールに雷が落ちたら酸素と水素が大量に発生するの?」というところに、話題が展開していったのを、今でも覚えています。

(そういった、自発的な学びの機会の記憶というものは、年月が経っても鮮明に記憶に残っているという証拠とも言えるかもしれません。)

 

理科については、

「高校生くらいで学ぶ内容だから、まだ早いか」

と、学びを制限する必要も、ありません。

 

むしろ、小学校低学年でも、興味さえ示せば、高校生レベルの生物・地学の知識は受容可能です。

物理、化学については、計算を伴うものは理解が追いつかないでしょうから、現象面にしぼって、知識を共有することは可能です。)

 

特に、お父さま(お母さまでも)が理系だ(ないしは、理系科目に造詣が深い)、というご家庭は、

お子さまの興味をキャッチして、それを深掘りしていく、ということを、

どんどん、進めていけるとよいでしょう。

 

 

理科こそ、

「なんで?」を繰り返していくことで、

因果関係をともなって、理解が深まっていく科目でもあります。

 

戸外で、「なぜ?」を探しにいくことは、今は少し控えめにしなければなりませんが、

参考書だけを開いて学習を進めているお子さまは、

その傍らに、実際の実験道具や、あるいは動画を見られるタブレットなどの端末を片手に、

より、イメージを深めやすい方法も活用して、学習を進めていってください。

 

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藤田和彦