テストの基本の「型」を理解しましょう。
テストには「答え方のルール」があります。
日常のコミュニケーションや、仕事上のやりとりなどでも、
「伝え方が大事」と言われることも多いですが、
小学生のみなさんが取り組む「テスト」においても、
「答え方」が大切です。
たとえば、以下のような答え方のルールがあります。
算数の文章題
「にんじんが5本(ほん)ありました。3本(ぼん)たべたら、のこりはなん本(ほん)ですか。」
の式は「5−3=2」ですが、
答えは、
「2」ではいけません。
助数詞「本(ほん)」をつけて「2本(ほん)」とする必要があります。
国語の記述問題でも、
たとえば、
「ウサギが足のおそいカメに負けてしまったのはなぜですか。」
という設問に対しては、
「とちゅうで、いねむりをしてしまった」
では、満点を取ることができません。
「なぜ」という「理由」を聞かれているのですから、
文末には「から」をつけるようにします。
また、記述式の解答の文の終わりには、句点の「。(まる)」をつける必要があります。
「いちいち、そんなこと気をつけるなんて、めんどくさいなぁ。」
「答えはわかってるんだから、それで正解でいいじゃん。」
と、いう気持ちになるのも、わからなくはありません。
ですが、
「自分は、この問題の答えを理解しています。」と伝えるためには、
こういった「解答のルール」を踏まえて答えを書く必要があるのです。
もしかしたら、それらのルールは、勉強しはじめの人にとっては、あまりなじみがないものかもしれません。
ですが、これらのルールは、
どんなテストであっても共通する「基本ルール」であることが多いです。
(もしかしたら、学校の先生によっては「特殊ルール」というものもあるかもしれませんが。)
サッカーで、「ゴールキーパー以外は手を使ってボールを触ってはいけない。」というルールがあるのと同じように、
テストにも、正解するための答え方のルールがある、ということなのです。
むしろ、
テストで解答する際の「ルール」があるからこそ、
そのルールに沿って、解答の骨組みを考えることができます。
解答のルールを知っておくことは、
テストの答えを考える、手助けになるのです。
ひとつひとつの問題に「どう答えたら良いか」を考えつつ、
適切な答え方をしていきましょう。
ひるがえって、「ものごとの伝え方」を考えたときに、
テストにおいて、「どのような答え方をすれば良いか」を考えるのは、
出題者に対して「どう書けば、答えを理解していると受け取ってもらえるか」を考えることにもつながります。
テストの「答え方」は、基本的なルールがありますが、
対「人間」への伝え方、というのは、
10人に対しては10通りの「最適な伝え方」というものが存在するはずです。
たとえば、お子さまに何かを伝えよう、とした時も、
「伝わりやすい」言葉を選ぶことが大切です。
「伝わりやすい言葉」については、
次回のブログで書いていきます。
基本的なことだけれど、
大切なことだと、考えています。
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