マークシート式「漢字問題」の微差が大差になる「大切な習慣」
今日は、テストの効果をさらに高める、国語「漢字問題」の取り組み方についてご紹介します。
マークシート式「漢字問題」には、こう取り組む。
国語のマークシート試験において、漢字の問題は、たとえばこのような形式で出題されることが多くあります。
例題)次の文章と、下線部のカタカナに入る漢字が同じものを、①〜⑤の中から選びなさい。
彼はヨウイシュウトウな男だ。
①隣の部屋のヨウスがおかしい。
②着られなくなったヨウフクを整理する。
③今度のコンクールには彼女の力がヒツヨウだ。
④わすれていたヨウジを思い出す。
⑤ニチヨウビに父と公園で遊んだ。
この出題形式は、小学生における選択式の漢字問題から、
昨年度までの大学入試センター試験の国語の大問1における漢字問題まで、
マークシート式(選択式)のテストにおいては、かなり一般的な出題形式だと言えるでしょう。
さて、みなさまは、正解はわかりましたか?
さっそく、正解を発表して、問題の解説をしていきます。
答え)④
この問題は、まず最初の下線部の「用意周到」(物事の準備を、細かく行っていること)の漢字が分かれば、
選択肢の下線部の中で、「用」の漢字が使われているものを探せば正解がわかります。
下線部だけ見ていくと、
①様 ②洋 ③要 ④用 ⑤曜
ですので、④が正解とわかります。
正解が分かれば、どんどん次の問題、次の問題へと進んでいくのが「定石」です。
ですから、この問題においては正解の④を選択(あるいはマーク)して、次の問題に進めば良いです。
問題は、「ひととおりの問題に解答した後」です。
さて、皆さんなら、どうしていますか?
「もう、やることないからなー。早く、テスト終わらないかな。」
などと、思っていませんか?
まず、大前提として、
テストの時間は、最後の1分1秒まで「使い切る」ことが鉄則です。
「たとえ、もう直すところもない。むしろ100点の自信すらある。」
という状況であっても、
テストの終わりの「やめ」の合図があるまでは、頭はフル稼働しているのが望ましいです。
たとえば、上記の漢字問題ですが、
正解はわかったけど、残りの漢字は書けるでしょうか?
仮に、これが、すべて筆記テストだったら、
「とめ」「はね」「はらい」の全てをクリアして、
誤った選択肢のものも含めて、全ての漢字を書けるでしょうか?
少なくとも、それらの漢字を、問題用紙の余白にでも「清書」しないうちには、
このテストの問題は、味わい尽くせているとは言えません。
せっかくなので、
紙と鉛筆を用意して、
先ほどの問題の漢字を書いてみましょう。
下線部以外に、書けない漢字はありませんでしたか?
それぞれの選択肢の、カタカナの部分を漢字に直しておくと、
①様子
②洋服
③必要
④用事
⑤日曜日
となります。
たとえ、頭でイメージできていたとしても、
「実際に書く」ことで、より、理解が定着します。
また、実際のテストでは、マークシート形式でないものが多くありますから、
「もし、実際に漢字を書くテストだったら」という意識で、プラスアルファの、学習に取り組んでみてください。
テストの「点数」には1点も役に立たない、この細かい意識や習慣の違いの積み重ねが、
後々、別のテストにおいて、役に立つ可能性が、大いに、あるのです。
国語のテスト時間が余るくらいに、国語の学習が進んでいるみなさんは、
ぜひ、こうした「プラスアルファ」のテストの活用方法も、実践してみてください。
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