年末年始の帰省中、移動の車内でもできる「知的ゲーム」5選

年の瀬も差し迫ってくる時期となりました。

皆様、いかがお過ごしでしょうか。

 

都内から、地方への帰省ラッシュがピークとなっているそうです。

 

冬休みの帰省やご旅行で、長距離移動をされる方、

特に、ドライバーの皆様は、気力を使い大変なところかと思いますが、

今年のラストひと頑張り、安全運転で気をつけてご移動ください

 

長距離移動の時間は、

身体が拘束されているので、できることも限られてしまいます。

ですが、こういう時間も、

 

ゲーム感覚で、学びの時間を取り入れていけると、

知らず知らずのうちに、学力も高まります。

 

今日は、ご旅行の際の車内でもできる、学習ゲームをいくつかご紹介します

 

車内でもできる学習系ゲーム

 

算数系

①「ナンプレ小町」

自動車で移動する際、

他の車のナンバープレートに目をやると、4つの数字が書いてあります。

 

その数字を、「たす」「ひく」「かける」「わる」ことで、

最終的に答えが10になるように並び替えるゲームです。

 

数字については、順番を変えても良いルールにします。

 

たとえば、

「21-34」

であれば、

 

「2+1+3+4=10」

となります。

 

「38-64」

なら、

 

「3×4+6-8=10」

です。

 

あるいは、

「37-37」

では、どうでしょうか。

 

同じ数字が、複数ある場合の方が、

数の並べ方のバリエーションが少なくなる分、正解までのバリエーションが少なくなり、難しいです。

 

この場合は、

「3×3+7÷7=10」

です。

 

四則演算を使う以上、小学校3年生相当の計算力は必要ですが、

良い頭の体操になります。

 

中学受験の際の「工夫して計算する」問題に向けた感性も、養うことができるかもしれません。

 

 

②倍数や、累乗の暗算

これは、算数の好きな方向けです。

計算に苦手意識がある方は、見向きもしないでしょうが、

計算が好き、という子にとっては、それなりに時間をかけて楽しめます。

 

倍数の暗算

やることは簡単です。

たとえば、「3の倍数」の場合、

「3たす3は?」から、スタートします。

 

「6」→「たす3は?」

「9」→「たす3は?」

「12」→「たす3は?」

……

「63」→「たす3は?」

……

「168」→「たす3は?」

 

計算ができる限り、延々と繰り返すことができます。

 

たす数を、「たす12は?」などと、2桁にするだけで、難易度も跳ね上がります。

 

また、最初の数をランダムに設定することで、「倍数」ではなく、いわゆる「等差数列」を使った暗算問題にすることもできるでしょう。

 

 

累乗の暗算

 

今度は、累乗の暗算です。

 

「2かける2は?」からスタートです。

 

「4」→「かける2は?」

「8」→「かける2は?」

「16」→「かける2は?」

「32」→「かける2は?」

「64」→「かける2は?」

……

「1024」→「かける2は?」

……

「16384」→「かける2は?」

累乗の方が、数字が一気に膨れ上がっていきます。

4桁、5桁を暗算できるとしたら、大したものでしょう。

 

こちらも、最初の数を、かける数と違う数字にしたら、いわゆる等比数列の暗算になります。

 

計算が好きな人は、延々とやっていられる問題です。

 

 

③数探しゲーム(○の構成)

 

こちらは、未就学のお子さまからでもできる計算問題です。

 

「あわせて○になる数を言う」というゲームです。

 

5の構成)年少さん〜年長さんむけ

「あわせて5にするように答えてね。」

「3」→「2」

「1」→「4」

「2」→「3」

「5」→「0」

 

あわせて5になる組み合わせは、「0」を含めてもわずか3つですから(答える数字は0~5までの6通り)、

このゲームで、「5の構成」をマスターすることができます。

 

 

10の構成)年中さん〜小学1年生むけ

 

やることは、一緒です。「あわせて10にするように」答えてもらいます。

 

「6」→「4」

「3」→「7」

「9」→「1」

「2」→「8」

……

 

10の構成となると、全部で6通りの組み合わせがあるので(答えの数字は11通り)、

5の構成と比べると、難易度が上がります。

 

ですが、まだ、答えの数字は1桁なので、即答できるレベルの問題です。

 

この10の構成を理解できることが、繰り上がりの足し算、繰り下がりの引き算の計算につながります。

 

 

11〜19の構成)小学校低学年むけ

 

繰り上がりのある足し算をして、答えが10代の数になるようにします。

裏を返せば、あわせて作る数から、相手が言った数を引く、引き算の学習です。

 

例「あわせて15にする」場合

「6」→「9」

「12」→「3」

「7」→「8」

「2」→「13」

……

 

 

2桁の数〜100の構成)小学校低学年〜中学年むけ

 

例「あわせて100にする」場合

「60」→「40」

「20」→「80」

こう言った問題で、10の構成が100の構成にもつながっていくこと、10の倍数の考え方を理解していけます。

そして、さらに難易度を上げると、

「37」→「63」

「74」→「24」

「59」→「41」

……

といったふうに、ランダムな2桁の数を聞いて、答えていくようにします。

 

このくらいの暗算ができるようになっておくと、

算数(や、理科)の計算問題について、よりスムーズに取り組むことができるようになります。

 

 

このクイズのお手軽なところは、

問題を出す方は、「あわせて○になる数」の○より小さい数を、思いつきであげていけば良い点です。

 

ただし、少しだけ難しいのが、

「自分も、暗算で答えがわからないと即答された場合に答え合わせができない」

ということになります。

 

ちょっとした頭の体操ですので、お父さま、お母さまも一緒に計算で勝負してみてください。

 

もちろん、上記の対象学年は、あくまでも目安ですし、

そろばんなどで計算力を鍛えているお子様にとっては、2桁の数の構成では準備体操にもならないでしょうから、

レベルに合わせて、適宜、調整をしてみてください。

 

 

語彙系

 

④しりとり

 

この手のゲームとして、もはや王道ともいえる「しりとり」。

 

同じ言葉を言うことを「良し」とするか「いけない」かで、難易度を調整することができます。

 

通常のしりとりにルールを追加して、

「動物しりとり」

などとすると、

関連の語彙を増やしていくことができます。

 

また、

「○文字しりとり」とするのも良いでしょう。

スムーズにできるのは、2文字か3文字くらいです。

たとえば、

お子さまは3文字、お父さまやお母さまは、5文字、6文字とかにすると、良いハンデの付け方になるでしょう。

文字数を調整して、ちょうど良いゲームバランスを探ってみてください。

 

 

分類課題系

 

⑤クイズ「私は誰でしょう?」

 

これは、先日のアドバンスクラスの休憩時間でも、盛り上がったクイズです。

あるものについて、「はい」か「いいえ」で答えられる質問をしていき、いくつの質問で当てることができるか、を競います。

 

例)「私は誰でしょう?質問をしてください。」

「動物ですか?」→「はい」

「それは哺乳類ですか?(赤ちゃんで生まれますか?)」→「はい」

「肉食動物ですか?」→「いいえ」

「人間よりも大きいですか?」→「はい」

「森の中に住んでいますか?」→「いいえ」

「海の中に住んでいますか?」→「いいえ」

「草原に住んでいますか?」→「はい」

「鼻は長いですか?」→「いいえ」

「首は長いですか?」→「はい」

「体は薄い黄色と茶色の模様ですか?」→「はい」

………

答えは「キリン」です。

 

最初は、いくつでも答えて良いことにしておいても良いでしょうが、

当てずっぽうで、どんどん答えてくるようなお子さまの場合は、

ひとつのヒントを言う際に、1回しか答えを言えない、といったルールを追加しておくと良いかもしれません。

 

反対に、お子さまが問題を出す側になってもらって、

お父さま、お母さまが質問をする側で、取り組んでみることができても、良いでしょう。

 

答えは、「動物」「植物」「食べ物」「道具」など以外にも、

「キャラクター」「物語の人物(たとえば、桃太郎)」などでも、面白いです。

 

大切なのは、「クイズに正解すること」というよりも、

むしろ「楽しみながら考える」ことですので、

正解した時も、不正解だった時も、

お父さま、お母さまが楽しみながら、一緒に取り組む、ということが大切です。

 

もちろん、車内でもできる知育系ゲームは、他にもいくつでもあるでしょう。

「こんなゲーム、面白いんじゃないかな」と、

楽しめる遊びをどんどん開拓していってください。

 

また、お子さまに、ゲームを考えてもらうことも大切です。

お子さまが作ったゲームのルールが、少々、無茶があったとしても、

一度は、そのルールで、どんなゲームになるか、と一緒に遊んでみてください。

 

お父さまやお母さま、先生に与えられたルールを守る、ということだけではなく、

ときには、「ルールを作る側」にも立って、遊べる、という経験をしていくことも、良い学習となるでしょう。

 

子どもたちというのは、遊びづくりの天才です。

私自身も、幼少期には、

年齢が違う子どもたちで、ちょうど良いゲームバランスを考えながら、

独自の遊びを作って、楽しく遊んだものです。

 

ぜひ、ご旅行の際などには、

暇つぶしに、これらのような学習系ゲームで、楽しく遊んでみてください。

 

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投稿者プロフィール

藤田和彦