本日のアドバンスクラスの休憩時間では「国語クイズ」に取り組みました。
本日は、四ツ谷にてアドバンスクラスがありました。
今日のお教室は、大半の皆さんが、2回目のアドバンスクラスとなる新1年生の皆さんでしたが、
90分間の学習に、集中して取り組むことができました。
ご参加の皆さん、
本日も、ありがとうございます。
今日の「国語クイズ」は、完全に先取りの「文法問題」でした。
本日あるいは先週、お教室に来られなかった皆さんに向けて、
まずは、ブログにも問題を共有します。
問)次の文の□に入る「ひらがな」を書きましょう。
①ひまわり□、きいろい はな□ さかせます。
②あさごはん□、ごはん□ みそしる□ たべました。
新1年生の皆さんに向けての出題でもあるため、
文字は、すべて「ひらがな」となっています。
特に、ひらがなについて書く練習をしている新1年生のみなさんは、
ぜひ、全文をひらがなで書いてみてください。
もちろん、書けるところは「漢字」で書いてみても構いません。
小学生の皆さんは、
「きいろ」い
「はな」
「あさ」
ご「はん」
「た」べました
あたりを漢字で書けるか、挑戦してみてください。
(ちなみに、「ひまわり」・「さ」かせます・「みそしる」あたりも漢字で書けます。)
実際に書いてみることをオススメするのは、
「頭でイメージした」というのが、
大まかで、曖昧なイメージだった、ということもあるためです。
「この字を書けば良い」とわかっていても、
意外と書けないで困る、ということもあるかもしれません。
ぜひ、実際に手を動かして書いてみましょう。
あらためて、同じ問題を載せます。
問)次の文の□に入る「ひらがな」を書きましょう。
①ひまわり□、きいろい はな□ さかせます。
②あさごはん□、ごはん□ みそしる□ たべました。
答えは書けたでしょうか。
今回は、そのまま正解を発表します。
正解は、以下の通りです。
①ひまわり「は」、きいろい はな「を」 さかせます。
②あさごはん「に」、ごはん「と」 みそしる「を」 たべました。
この2問の出題の意図を説明すると、
まず①については、「は」「を」を「わ」「お」と間違えないか、を確認する問題でした。
もうひとつ、読む時の音と実際の文字が違う助詞としては、
「へ」がありますね。
例えば、
たろうくんは おとうさんと いっしょに こうえん「へ」 いきます。
「え」と発音するのに、「へ」であるところがポイントです。
この、「音と文字が違う」という点は、
国語の勉強を始めたばかりの子にとっては、難しいポイントの一つです。
「は」と書いて、「わ」と読むんだよ。
という教えを、全ての「わ」の音に適用してしまい、
「はたしは、たはしで なべを みがきました。(私は、たわしで鍋を磨きました。)」
のように書いてしまうこともあるからです。
こうした「助詞」についての意識をつけるためには、
日常的な会話において、助詞をつけた会話を心がけることや、
定期的に日記やお手紙を書いてみることが効果的です。
なお、①の問題について、
ひまわり「が」
とした場合も、正解とはなります。
ただし、「が」とした時には、その前に、「ひまわりの話」か「黄色い花の話」がなされているようなニュアンスを持ちますね。
このあたりを意識して言語化することができるのは、小学校の高学年からでしょうか。
もちろん、低学年でも、助詞の違いに意識を向けてみることは面白いと思います。
次に、②の出題の意図を説明します。
この問題においても、「を」が出てきており、この点については①と同様のポイントとなります。
ですが②の最大のポイントは、
最初の「に」です。
よくある誤答として、
あさごはん「は」
とする場合が、とても多くあります。
「朝ごはんは、ご飯と味噌汁を食べました。」
これだと、何がいけないのでしょうか。
この文の間違いに気づいてもらうために、
お教室でも、こんな質問をしました。
「朝ごはんを食べたのは誰ですか?」
ここには、いろいろな解釈・回答が存在します。
「私?」
「お母さん?」
「藤田先生?」
お教室でも、いろいろな意見が出ます。
でも、それは全て「正解」となり得ます。
なぜならば、この②の文は、
文の「あたま」(=主語)が無い文だからです。
日本語の文は、「あたま(主語)」と「あし(述語)」を抜き出したときに、
①「何が(は)」+「どうする」。型
②「何は」+「どんなだ」。型
③「何は」+「何だ」。型
の3つのタイプに分かれます。
この分け方はシンプルで、
述語の品詞が、
①が「うごきことば(動詞)」
②が「ようすことば(形容詞・形容動詞)」
③が「なまえことば(名詞)」
であるということで分けられています。
主語は名詞となるわけですが、
今回のように、主語が省略された文があるのも日本語の特徴です。
「朝ごはんは、ご飯と味噌汁を食べました。」だと、
「朝ごはん」という何者かが、ご飯と味噌汁を食べているという、よくわからない状況が生まれてしまいます。
では、反対に、
「朝ごはんは、」の書き出しで、同じことを伝えるためには、
その後を、どのようにしたら良いでしょうか。
正解は、
朝ごはんは、ご飯と味噌汁「でした」。
これだと、③「何は」+「何だ」。型の文として、意味が通じるようになります。
こうした「主語」と「述語」についての学習について、
アドバンスクラスの1年生向けの「国語」の学習で取り組んでいきますが、
こうした「文の骨格」について意識をしていくことは、
後の文章読解の記述問題の際にも重要になってきますし、
さらには、英語などの外国語学習をする際にも役に立ちます。
日常会話の中でも、
主述の関係が曖昧になった会話をしてしまいがちですが、
ぜひ、日常の会話の中でも、
こうした言葉の「言い回し」について意識をしてみてください。
お父さま、お母さまがご家庭で使う言葉が、
お子さまの国語力にもつながっていくはずです。
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