テストは、最後の1分1秒まで。

本日は、高田馬場でアドバンスクラスでした。

 

予定どおり、先生がたの見学と勉強会も実施された今回の教室、

いつもとは、少し違う雰囲気の中でも、

「いつもどおり」学習に取り組む姿が見られました。

 

特に、3年生のみなさんは、

それぞれの学習に、集中することができていました。

 

やはり「積み重ね」による学習の習慣は、

着実に力になっている、ということを実感しました。

 

 

 

「テスト」の時間は、いっぱいに使い切る。

 

今日のアドバンスクラスでも、

「計算練習帳」

「文章題」

の時間で、

5分間の時間を測って、テスト形式で、1枚のプリントに取り組みました。

 

着実に計算力がついている子にとっては、

「5分」というタイムリミットを、軽々クリアできるようになっていきます。

(それに応じて、次のレベルのプリントに移行していきます。)

 

制限時間内に、問題を解き終わって、

「休憩モード」に入っている子がいたので、

 

「テストの取り組み方」について、

少し、お伝えしました。

 

 

それは、

「テスト」では、制限時間をいっぱいに使い切る

ということです。

 

もし、時間より早く問題を解き終えたら、

「見直し」をするクセをつけるようにします。

(実際に、間違いが見つかることがあります。)

 

小学校高学年、

あるいは中学生になった後にも、

「ケアレスミスが多くて」というご相談をいただくことがあります。

 

これは、「ケアレス(注意不足による)ミス」なのではありません。

単純にその子に「見直しする時間と習慣がなかった」というだけです。

 

人間、誰しも間違えます。

それに、気づくだけの時間をとっているかどうか、がテストの結果を左右することがあります。

 

小学校低学年のうちから「見直し」をするクセをつけておきたいものです。

 

 

わからない問題がある時も、「時間を使い切る」

 

そして、テストの時間を使い切るのは、

「問題にすべて答えられた時」だけではありません。

 

たとえば、ひととおり問題に答えて、

それでも、「わからない問題」がある時も、

最後の1秒まで、答えについて考えるようにします。

 

この「姿勢」は、

ぜひ、早いうちから身につけておきたいものです。

 

 

あの有名なスポーツ漫画の名監督も、

「諦めたら、そこで試合終了」と言っていますが、(時代を経ても色あせない、まさに名言であり、至言です。)

スポーツの世界だけでなく、学習面でも、同じことが言えるでしょう。

 

テストだって「諦めた瞬間に、点数が伸びる可能性はなくなる」のです。

 

さらに言えば、「テスト」においては、

最後の1分1秒まで粘りつくすことは、

 

そのテスト、のみならず、

後々の学習のためにも有効なのです。

 

たとえば、

テストの中で、どうしてもわからない問題がいくつかあったとします。

 

分からないから、もういいや、で提出したテストが70点だった場合と、

 

最後まで、考えに考えて考え尽くした、でも結局、分からなかった、の70点では、

 

大きく意味合いが異なります。

 

 

後者の場合は、

早ければ、テスト終了の瞬間に、「復習」が始まります

 

すぐに、教科書を見返して調べたり、

友達との会話の中で答えが明らかになったり、

先生に質問をしてみたり、

 

何分も、ときに何十分も、考え尽くした問題の「答え」は、

一瞬で、頭の中に入っていきます。

そして、それは、そう簡単に忘れてしまうものではありません

 

もしかしたら、みなさんは、

「復習」というと、

帰宅して、机に座って、ノートを広げて、といったものを想像するかもしれません。

 

ですが、本当の復習というのは、

学んだことの直後に、すでに、完了できるようなものなのです。

 

勉強を上手に積み重ねている人は、

多くの人が、「復習」をやろうやろうと考えているその時には、

とっくのとうに、「復習」を終えているのです。

 

そして、そんな「瞬間的な復習」を可能にするのが、

「テストを解き終わった後の時間」であるのです。

 

極論すると、

「テストの復習」さえも、テスト時間内にすすめている、とも言えるかもしれません。

 

 

テストの時間内は、最後の最後まで使い切ること。

これは、「テスト」という「競技」を上達させるための、とても大切な秘訣なのですが、

世の中では、学習計画や教材選びや塾選び、という情報の中に隠れて、

なかなか、注目されづらい内容です。

 

ひょっとしたら、塾や学校の先生が、ひろく伝えていることなのかもしれません。

ですが、その内容が、あまりに当たり前すぎるせいか、

実際に、それを実践できている人は、意外と少ないのです。

 

もしかしたら、

スマホを開いたら、すぐに求めている情報や「答え」らしきものにアクセスできる現代だからこそ、

この感覚を体得するのが、難しいのかもしれません。

 

でも、とても大切なことなのです。

 

なので、「テストの時間の使い方」については、繰り返し、繰り返し伝えていっています。

 

ですが、言葉で伝えるだけではない、

もっと実感を伴う伝え方も、

模索していきたい、と思う今日この頃です。

 

読者の皆様の中で、

「こんなふうにすると、理解しやすいよ。」という事例があれば、

ぜひ、ご教示いただけたら嬉しいです。

 

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藤田和彦