桜の観察の「旬」は、今です。
桜の花が、ちらほら咲き始めました。
3月も、早くも中旬になり、
道を歩いていると、桜の花が咲きだしているのが目にとまります。
まだまだ、満開になるまではもう少し、だから、
「まだお花見には早いよね。」
と思っている皆様。
「そもそも、お花見もやりづらいからなあ。」
と、思っている皆様。
いえいえ、決してそうでも、ありません。
むしろ、
今こそ!
じっくり、桜の花を見るチャンスです。
なぜならば、
桜が咲く前の「冬芽(ふゆめ・とうが)」が見られるのは、
今だからです。
桜の冬芽は、
花になる「花芽(かが)」と、
葉っぱになる「葉芽(ようが)」に分かれています。
少し、ふっくらしているのが「花芽」
ほっそりしているのが「葉芽」です。
今、まさに、
そんな冬芽が膨らみ、
徐々に、花が咲こうとしています。
(本日、道端の桜の木の枝先を写真におさめようとしましたが、
スマホのピント調節がうまくいかず、断念しました。)
今の時代は便利なもので、
「サクラ 冬芽」などと検索してみれば、
豊富な資料を見ることもできます。
ですが、大切なのは、
「実際に、自分の目で見てみること」です。
ゆくゆく「中学受験を」と考えている子は、
「冬芽」についても、
小学4年生くらいになったら(好むと好まざるとにかかわらず)理科の学習の中で覚えることになるでしょう。
ですが、
それは、あくまでも「机上の学問」というもの。
参考書や塾の教材で見て学習するなかでは、
なかなか、覚えるのに難儀することもあるかもしれません。
かといって、
受験を目指す小学校高学年の皆さんは、
もしかしたら、ゆっくり桜の花なんかを眺めているゆとりも、
なくなっているかもしれません。
(「受験生に正月はない」などと言われてしまうのであれば、お花見の時間だって無くても不思議ではありません。)
中学校受験の「理社」の学習は、
ひたすら覚えていけば、覚えていくだけ身についてはいくでしょうが、
「覚えよう」と意気込んで学習をする前に、
「これって何だろう?」と興味を持っていた経験があれば、
学習内容の理解のスピードも、より早くなるはずです。
そして、
身の回りの色々なことに興味を持って触れる時間があるのは、
小学校低学年・中学年の時期です。
桜の花が咲く様子だけでなく、
色々な自然の様子を観察することができるはずです。
例えば、
アゲハ蝶の羽化の様子を観察したり、
夏は、蝉の羽化を観察したり、アサガオの1日を観察したり、
日中に、日光の影が動いていく様子を確かめたり、
夜に空を見上げて、星が動いている様子を観察したり、
じっくり、時間をかけて、眺めてみた経験は、
「テストのための知識」だけでなく、
人生を豊かにする経験にも、なっていくはずです。
そういった、体験に基づく学びのチャンスを、
ぜひ、探してみてください。
ひょっとしたら、お父さま、お母さまにとっても、
「新たな体験」をすることができる機会も、
あるかもしれません。
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