学童期のテレビやゲームに「制限時間」を設けるメリット
今回は、ご自宅でのテレビやゲームの時間についてです。
みなさんのご家庭では、
お家でテレビを見る時間や、ゲームに取り組む時間について、ルールが決まっているでしょうか。
「特にルールは決まっていない」というご家庭もあるでしょうし、
「明確なルールが決まっている」というご家庭もあるでしょう。
小学校低学年のうちから、学習のリズムや習慣を作っていくためにも、
ご自宅でのテレビやゲームの時間は、
一定の時間制限を設けることがオススメです。
テレビやゲームの時間に「制限」を設けるメリット
メリット①:テレビの「見過ぎ」やゲームの「やりすぎ」を防ぐことができる。
1日は24時間と決まっています。
テレビであれ、ゲームであれ、ネット動画であれ、
意図しなければ、1日中そこに時間を費やすことすら可能かもしれません。
小学校から帰宅した後の時間など、
テレビやゲームのために費やせる時間からしたら、わずかなものだとすら言えるかもしれません。
テレビやゲームに1日中を費やしてしまったら、
当然、その他のことに使う時間は無くなってしまいます。
テレビやゲームに時間制限を設けることで、
その他の活動に使える時間を残しておくことが可能です。
メリット②:テレビ視聴やゲームプレイにも「能動性」が加わる
先ほど書いた通り、
その気になれば(その気にならなくとも)、無制限に見ていられる・やっていられるのがテレビやゲームです。
1日中、次々と変わっていくテレビ番組を浴び続ける行為や、
漫然とSNSの画面をスクロールしていくことは、
いたって受動的な行為です。
ところが、たとえばテレビを見る時間に制限があるとなると、
・何のテレビを見るか「選択」する
・時間を合わせて、テレビの前に移動し、座る
といった意図的な行動が必要になってきます。
このことによって、
そのテレビ番組は、「なんとなく見る1番組」ではなく、
「自分の意思で選んで見る番組」となります。
そうすることによって、
その1番組の価値は、間違いなく高まります。
自分の意思で、テレビを見ることと、
ただついている番組に意識を取られるのでは、
同じ「テレビの時間」でも、意味合いが大きく異なってくるはずです。
メリット③:学習にも必要な時間感覚が身につく
テレビやゲームに制限時間を設けることは、
制限時間がある「テスト」に強くなることにもつながります。
テストに取り組むときは、
決められた制限時間を、どの問題に充てるか、(あるいは復習に充てるか)などを決めて、
時間を見ながら(意識しながら)取り組むことになります。
時間を気にせず、
ただ、問題を最初のページから順に取り組んでいるだけであれば、
テストの得点を最大化することが難しくなってくるでしょう。
たとえば、ゲームの時間が1日30分、などと決まっていたら、
「あと、どのくらい時間が残っているか」
「残り時間で、何ができるか」
を考えながらプレイすることになります。
この思考は、そのままテストの解答をする際にも役立ちます。
テレビやゲームを「完全に禁止する」のが良いわけでもない。
テレビやゲームを、「お勉強には毒である」と完全禁止するのではなく、
節度を持って取り組むようにすることで、
むしろ、お勉強に必要なスキルも高めることができるのです。
テレビやゲームなど、電子機器の画面を見る時間のトータルとしては、
1日最大1時間程度がちょうど良いのではないでしょうか。
もし、ご家庭でテレビやゲームの時間が決まっていなかったら、
ぜひ、「家族会議」を開いて、ルールを作ってみてください。
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