国語の文章読解「選択問題」に回答する際に気をつけるポイント
本日は、四ツ谷アドバンスクラスでした。
学校の宿題が大変で、少し寝不足気味だったAくん。
少し休憩時間をはさみながらも、なんとか最後まで、粘り強く取り組むことができました。
また、新しい学校生活とのリズムを作りながら、
宿題にも取り組んでみてください。
国語の文章読解、「選択式問題」を解く際のポイント。
前回に引き続き、文章読解についてのポイントです。
今回は、「選択式問題」に答える上でのポイントを紹介します。
(漢字の学習についても、あらためて紹介する予定です。)
選択式問題に答える上での鉄板テクニックは、「消去法」
文章読解問題の選択問題は、選択肢が3〜5個ある中から正解を選ぶことが多いでしょう。
選択式問題の、特に、「選択肢が(語句ではなく)文のタイプの問題」では、
「消去法」を駆使するのが「鉄板」です。
「消去法」とは何か?
かなり、メジャーなテクニックなので、ご存知の方も多いかもしれませんが、
「消去法」について、簡単に説明します。
「消去法」とは、
選択肢の中から、正解を選ぶのではなく、
選択肢の中から、「正解でないもの」を全て選ぶことによって、残ったものを答える、という方法です。
たとえば、選択肢が4つある問題で、正解を1つ選ぶ場合は、
(4−1=)3つの「間違っている選択肢」を見つけきることで、残された一つを選ぶ、という方法です。
なぜ「消去法」を駆使するとよいのか。
「消去法」を使うと、
たった一つの正解を選ぶために、間違いを3つも4つも見つけないといけないので、
結果的に時間がかかるんじゃないの?と思うかもしれません。
ですが、選択式問題は、「消去法」こそが鉄板のセオリーなのです。
なぜでしょうか?
それは、「消去法」で、間違いを全て選びきることで、
全ての選択肢を検証することが可能となるからです。
もし、「正解をひとつ選ぶ」という姿勢で問題に取り組んだら、
たとえば4つの選択肢の「ひとつ目」の答えが「なんとなく正解っぽい」と感じた時点で、
その選択肢を選んでおしまい、となることがあります。
もしかしたら、他に、もっとふさわしい「正解」があるかもしれないのに、です。
また、たとえ、全ての選択肢に目を通すとしても、
ある選択肢を、「正しい」と思ったら、
もう、それが正しいことを疑わなくなってしまい、残りの選択肢の検証が雑になってしまう可能性があります。
そうではなくて、
全ての選択肢を、「これは、間違っているかもしれない」という視点で、批判的に検証することで、
「どうにも、否定できない」というものが残ってきます。
それが、正解である可能性が高い、ということになります。
「消去法」のコツ、「文を複数のパーツに分けてそれぞれを検証する。」
選択式問題を「消去法」で解くとします。
その場合に、どのように「間違い」を探していけばよいでしょうか。
たとえば、選択肢の文章が、以下のような形だったとします。
問)傍線部の時の、主人公の気持ちを表す文として、最も適切なものを次から選んで、記号で答えなさい。
(ア)自分の不注意でミカとの約束を破ってしまったことに気づき、どうしたらよいのかと焦る気持ち。
(設問、選択肢ともに一例で、該当の「文章」はありません。)
このような文章の「正誤」を検証する際は、
選択肢を、いくつかのパーツに分けて、
それぞれについて検証するようにします。
上記の(ア)の選択肢については、
①「自分の不注意で」
②「ミカとの約束を破ってしまったことに気づき、」
③「どうしたらよいのかと焦る気持ち。」
というふうに、文章をパーツごとに分けます。
(最低でも、読点「、」ごとに分けて検証をする必要があります。)
この場合は、
②主人公がミカとの約束を破っているか
①主人公は、それを「自らの不注意のせい」と認識しているか
③主人公が焦っているような行動や心情描写がされているか
を文章の中から確認して、それぞれが正しいかどうかを確認するようにします。
たとえば、もし文章を読んだ時に、
「約束を破ったのはミカの方」であるような記述がされているのであれば、
②が間違いだということがわかります。
選択肢の文章を、最低でも「前半(この例の場合は事実)」と「後半(感情)」に分けて、
それぞれの記述が適切か、不適切かを、文章の中から証拠を見つけ出して検証するのです。
こうすることで、「なんとなく、これが正解だと思ったから。」で選んでいた選択式問題に、
明確な理由を持って、答えることができるようになります。
選択式問題の答えを選ぶときには(つまり、選択肢の「間違い」を探すときには)、
他にも、持っておくとよい「視点」があります。
次回は、選択式問題を検証する際に持っておくと役に立つことがある「視点」について、引き続き、まとめていきます。
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