「集中力が続かない」とき、何をすればよいか。
今日も、いいお天気でした。
日差しが当たる屋外は、さすがに暑さを感じましたが、
部屋の窓を開けて屋内で過ごすと、気持ちの良い風が吹き抜けて、涼しく過ごすことができました。
ジメジメした梅雨の季節の中に、こういった過ごしやすい日があると、
特別な気がして嬉しく感じます。
明日くらいまでは、都内は良いお天気が続きそうです。
快適な空気に乗って、どんどん、進んでいきたいと思います。
勉強の集中力が続かない、そんな時はどうしたら良いか。
ご家庭で学習をしているお子さまの様子を眺めていると、
どうも、集中して学習に取り組めていないような気がする。
そんな時、何を見て、何を変えていくことができるでしょうか。
まずは「求めすぎていないか」を考える。
以前の記事『小学生の学習で、集中力を持続させる目安は何分?』でも書きましたが、
もう小学生とはいえ、その脳力は発展途上です。
大人視点で見たら、
まだまだ集中力が続くだけの体力がない、という場合は、大いにあり得ます。
「わが子が、集中できていない。」と思った時、
「適切な時間で学習を切り替えられているか」は、まず意識しておきたいところです。
それでも、明らかに集中できていない、という場合に、
考えられうる「3つの原因」を挙げていきます。
もし、心当たりがあるものがあれば、ぜひ、対策をとってみてください。
集中力が続かない「3つの原因」
原因①:寝不足
集中力不足に悩んでいる時には、
圧倒的に、睡眠不足による集中力切れを起こしている場合が多いです。
目安となる就寝時間、起床時間ですが、
小学校低学年は、20時に就寝、
小学校中学年は、20時半に就寝、
小学校高学年は、21時に就寝、
そして朝は6時〜6時半ごろに起床、というのが目安です。
そこから逆算をしていけば、
何時にお風呂に入り、
何時に夕食を食べ、
何時に宿題を終えておく必要があるか、
も、見えてくるはずです。
お父さま、お母さまのお仕事の関係などで、どうしてもこの時間での就寝をすることが難しい、という場合は、やむを得ないかもしれませんが、
できれば、上記の時間での睡眠を取るように心がけてみてください。
原因②:栄養不足
毎日、適切な食事を摂っているでしょうか。
具体的には、まず、朝食を毎日摂ることです。
朝食を取ることで、1日の活動モードのスイッチが入ります。
個人的な嗜好から、米食を推していますが、
よく噛んで食べられる食事であることが重要なようです。
なお、藤田的、鉄板の朝ごはんは、「納豆ごはん」です。
納豆が苦手だという子も、「頭が良くなる」と思って食べてみてください。
また、逆に、
スナック菓子や食品添加物の多いレトルト食品などを食べすぎると、
亜鉛不足を招いて、貧血状態や軽い「うつ」状態にもなるそうです。
当然、集中力にも影響を与えるものと思われます。
お家で、ポリポリ、パリパリ、お菓子を食べすぎているお子さまは、気をつけてください。
間食が多いと、3度の食事がしっかり食べられなくなるので、結果的に栄養バランスが偏りがちになり、注意が必要です。
また、夜遅くの食事の習慣がついてしまうと、
後々の生活習慣病のリスクがあるほか、
そもそも消化にエネルギーを取られるために睡眠効率が悪くなります。
近年、「ファスティング」が健康法として話題になったりしていますが、
そこまで過激なことをしなくても、
夕食後に間食をしたり、アイスを食べたり清涼飲料水を飲んだりすることを控えていれば、
それだけでもだいぶ違うんじゃないかな、と思っています。
朝食は英語で”breakfast”ですが、
もとの意味は「断食(fast)をやぶる(break)」という意味ですから、
夕食後は、しっかり「断食」をして、
その代わりに、朝ごはんをちゃんと食べましょう。
原因③:テレビの見過ぎ、ゲームのしすぎ
要するに、画面の見過ぎです。
受動的に見るテレビであっても、
それなりに集中力を削られます。
ゲームであれば、尚更です。
テレビを見ること、ゲームをすることを、否定まではしませんが、
集中力が必要な「今日の学習」を終えてからでもいいんじゃないかな、というのが私見です。
あとは、テレビを際限なく見ている、ゲームを無制限にしている、という場合、
ほとんどの場合、就寝時間が遅くなります。
また、就寝直前まで、まぶしい人工の光を凝視しているわけですから、
当然に「寝つき」も悪くなります。
就寝する1時間くらい前からは、テレビやスマホなどの端末の電源は切っておくことがオススメです。
いかがでしたでしょうか。
毎日の生活習慣を、少しでも変えていくことで、
日中、集中して活動ができるようになるはずです。
ご家族全体での工夫も大切です。
上記3点については、まさに「基本的な生活習慣」の領域ですが、
ご家庭での生活習慣というものは、お子さまのみならず、
お母さま、お父さまも含めたご家族で、作っていくものです。
たとえば、
「子どもの就寝後のテレビ」問題などがあります。
これも、通常の状態のままでは、テレビの音が睡眠の妨げになってしまいます。
思い返してみれば、私が子どもの頃も、
父は(意外とドラマや映画をチェックしていた)、帰宅後に録画していたテレビ番組を観ていることがありましたが、
その際も、必ずヘッドホンをつけて視聴をしていました。
そんな家庭ルールが明文化されていたかすら気にしていませんでしたが、
おそらく、家族に対して、そういった配慮をしてくれていたのだと、今になって思うに至り、あらためて感謝しています。
あと、これは最近の話ですが、
寝る時に、寝室にスマホを持ち込まない、というのが、
非常に安眠に効果的です。
やはり、手近にこの電子機器があると、
ついつい、就寝直前まで画面を見てしまうことになり、
入眠がうまくいきません。
手近にスマホがない環境を作ることで、解決しました。
「環境は意志より強し」です。
お子さまが、学習に集中することができるようになる環境づくり・習慣づくりは、
イコール、健康的な生活を送るための環境づくり・習慣づくりでもありそうです。
多分に、私見や個人的な価値観も含んだものではありますが、
いずれも、自身の学生時代や、これまでの人生を通して、「価値がある」と確信しているものです。
もし、「これ、良さそうだな」と思ったことがあれば、
ぜひ、ご家庭の習慣の中に取り入れてみてください。
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